岡山天文博物館外壁のペイント・コンセプト・イメージ
巨大な壁面にエネルギーを吹き込むアーティストたち -彼らを束ねる[THA]が今回、岡山県浅口市からオファーされたのは、岡山天文博物館の壁面です。
世界各国に巨大な壁画を出現させるアーティストSUIKOをメインに、アートディレクターでありアーティストでもあるIMAONEをサポートに迎え、岡山天文博物館および太陽望遠鏡ドームの壁面をキャンバスに、大規模なペイントを展開しています。
ここに、SUIKO自身が語られたコンセプト・イメージをご紹介します。
宇宙誕生から永きに渡り続く「時間」のなか、自分たちが存在するまさにその瞬間を、また惑星としての地球を、あるいは恒星としての太陽を、壁面中心の球体で表現。カラフルな三角形を敷き詰めたその球体は、エネルギーの集結であり生命の源であり、画面全体に広がる宇宙という「空間」そのものでもあります。
正面を中心に側面へ、またドーム壁面へと連なるキャンバスは、それ自体が宇宙であり、人体という小宇宙でもある。距離や角度だけでなく、見る人たちの見方や感性によって、想像が膨らむような画づくりとなっています。
作品づくりで宇宙や自然界が大きなテーマとなっている近年、岡山天文博物館というキャンバスは、自身にとって最も意義深い作品となりました。
受付
2つ目のドアが空くと、受付になり、受付の方が笑顔で迎えてくれます。
イベント情報などを聞いて、入館料などを支払いましょう。
ミュージアムショップ
「星と海のまち 浅口市地域おこし協力隊」の小林さんを発見しましたので、モデルさんになっていただき、特産品のお話などを伺いました。小林さんはカブに乗って色々な所を走り回ってる活発なお嬢さんで、小林さんのお勧めは、人気の「あさくち宇宙カレー」で、小林さんがパッケージのデザインをされました。
プラネタリウム
デジタル式プラネタリウム Media Globe の映像も鮮やかになり、ますます迫力満点の映像を楽しめるようになりました。ぜひこの素晴らしい星空&映像を見に来てください!
写真提供:コニカミノルタプラネタリウム
更改前のプラネタリウム(光学式投映機MS-10)
プラネタリウムファンには、嬉しいですね。
1階展示室
岡山天体物理観測所で発見し、2015年12月に国際天文学連合(IAU)により発表された系外惑星系への初めての固有名命名のひとつに、岡山アストロクラブ提案の主星「Intercrus」(インテルクルース)、惑星「Arkas」(アルカス)が採用されました。2017年6月、IAUから命名の証として、表彰盾をいただきました。その楯もこの説明コーナーに展示されています。
多目的ホール
太陽観測室
2階展示室
将来は、天文学者になられることでしょう。
奥にあるドアを開けると、次にご紹介する「展望デッキ」に出ることができます。
展望デッキ
双眼鏡が2台設置されており、遠くの絶景などを見ることができます。
姫路市から来られたという女性は、感動されていました。
国立天文台岡山天体物理観測所(2018年3月末終了)
世界的にも重要な成果を数多く挙げてきた当観測所ですが、2018年3月末をもって国立天文台の「プロジェクト(目的と期限を持った組織)」としての役割を終了することになりました。188cm望遠鏡以下の望遠鏡たちは、それぞれ運用が大学等の研究者へと引き継がれ、専用望遠鏡としてこれまでとは違った形で有効に利用されて行く予定です。
「国立天文台岡山天体物理観測所全史」を下記のリンクからご覧ください。
岡山アストロコンプレックス(仮称)
2018年(平成30年)4月、岡山アストロコンプレックス(仮称)が誕生します。京都大学3.8m望遠鏡の運用に国立天文台が貢献するかたちで、3.8m望遠鏡の観測時間の約半分を共同利用に供します。国立天文台の188cm望遠鏡は、東京工業大学理学院の系外惑星観測研究センターを中心とした研究者グループによる自己負担での運用に移行する予定です。他のより小型の望遠鏡群も、それぞれ希望する研究者グループ等による自己負担での運用へと引き継がれて行く予定です。この3月24日にリニューアルオープンした、隣接する浅口市の岡山天文博物館は、3.8m望遠鏡や188cm望遠鏡との連携を視野に入れています。竹林寺山頂の天文学関連施設が相互に関係して複合体を形成し、新しい景観をもたらそうとしています。