【晴れの国おかやまは、天文県!】岡山天文博物館・国立天文台岡山天体物理観測所・京都大学3.8m望遠鏡

リニューアルされた岡山天文博物館の概要と魅力を中心に、国立天文台岡山天体物理観測所・京都大学3.8m望遠鏡の動向などをご紹介します。
国立天文台岡山天体物理観測所は、2018年3月末で終了となります。
京都大学3.8m望遠鏡は、京都大学岡山天文台となり、2018年7月ごろ開所式・2018年8月ごろから観測開始の予定です。
2018年4月、竹林寺山頂の天文学関連施設が相互に関係する複合体「岡山アストロコンプレックス(仮称)」が誕生します。
掲載日:2018年03月31日
  • ライター:船橋弘範
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岡山天文博物館外壁のペイント・コンセプト・イメージ

岡山天文博物館ペイント/Concept
巨大な壁面にエネルギーを吹き込むアーティストたち -彼らを束ねる[THA]が今回、岡山県浅口市からオファーされたのは、岡山天文博物館の壁面です。
世界各国に巨大な壁画を出現させるアーティストSUIKOをメインに、アートディレクターでありアーティストでもあるIMAONEをサポートに迎え、岡山天文博物館および太陽望遠鏡ドームの壁面をキャンバスに、大規模なペイントを展開しています。
ここに、SUIKO自身が語られたコンセプト・イメージをご紹介します。

宇宙誕生から永きに渡り続く「時間」のなか、自分たちが存在するまさにその瞬間を、また惑星としての地球を、あるいは恒星としての太陽を、壁面中心の球体で表現。カラフルな三角形を敷き詰めたその球体は、エネルギーの集結であり生命の源であり、画面全体に広がる宇宙という「空間」そのものでもあります。
側面には、時間軸が無数に存在する「五次元」という異次元を表現。正面の時空間とは別世界に存在しながらも、正面の球体にダイレクトにコネクトしている。
左側の太陽観測室ドームのコンセプト・イメージは、光速より速いスピード感をイメージの根底にしながら、宇宙に向けた「希望」、宇宙から受けとる「情報」の多層化を表現しています。
正面を中心に側面へ、またドーム壁面へと連なるキャンバスは、それ自体が宇宙であり、人体という小宇宙でもある。距離や角度だけでなく、見る人たちの見方や感性によって、想像が膨らむような画づくりとなっています。
作品づくりで宇宙や自然界が大きなテーマとなっている近年、岡山天文博物館というキャンバスは、自身にとって最も意義深い作品となりました。

受付

入口を入りますと、宇宙船の船内のような空間があり、不思議な感覚を覚えます。
2つ目のドアが空くと、受付になり、受付の方が笑顔で迎えてくれます。
イベント情報などを聞いて、入館料などを支払いましょう。

ミュージアムショップ

地元の特産品や宇宙関係のグッズがとても充実しました。地元のお酒や「かもがたうどん」などたくさんの商品がありますので、おみやげにいかがでしょうか。
「星と海のまち 浅口市地域おこし協力隊」の小林さんを発見しましたので、モデルさんになっていただき、特産品のお話などを伺いました。小林さんはカブに乗って色々な所を走り回ってる活発なお嬢さんで、小林さんのお勧めは、人気の「あさくち宇宙カレー」で、小林さんがパッケージのデザインをされました。
欲しいものがたくさんあります。

プラネタリウム

国内初導入となる最新型の光学式投映機 Cosmo LeapΣ の星空は「素晴らしい!!!」の一言です。くっきり明るい星々のおかげで漆黒の空が際だち、まるでどこかの離島で星空を見あげているよう!!!しばし癒しの時間を感じることができました。
デジタル式プラネタリウム Media Globe の映像も鮮やかになり、ますます迫力満点の映像を楽しめるようになりました。ぜひこの素晴らしい星空&映像を見に来てください!
写真提供:コニカミノルタプラネタリウム

更改前のプラネタリウム(光学式投映機MS-10)

29年間博物館のプラネタリウムを支えた光学式投映機MS-10がプラネタリウム室の入口に展示されています。
プラネタリウムファンには、嬉しいですね。
更改前のプラネタリウム(光学式投映機MS-10)を操作することが出来ます。お子様にも人気です。

1階展示室

京都大学3.8m望遠鏡や岡山天体物理観測所の188cm反射望遠鏡の説明コーナーがあります。
岡山天体物理観測所で発見した系外惑星(太陽系の外の惑星)・観測方法などの説明コーナーです。
岡山天体物理観測所で発見し、2015年12月に国際天文学連合(IAU)により発表された系外惑星系への初めての固有名命名のひとつに、岡山アストロクラブ提案の主星「Intercrus」(インテルクルース)、惑星「Arkas」(アルカス)が採用されました。2017年6月、IAUから命名の証として、表彰盾をいただきました。その楯もこの説明コーナーに展示されています。

多目的ホール

受付から左方向に進みますと、多目的ホールがあります。外の風景を眺めながら、のんびりと出来る明るい空間です。

太陽観測室

晴れた日には、天体望遠鏡で太陽を観測することができます。

2階展示室

パロマ天文台で撮影されたパロマチャートをルーペで熱心に見ている小さな女の子がいました。
将来は、天文学者になられることでしょう。
奥にあるドアを開けると、次にご紹介する「展望デッキ」に出ることができます。

展望デッキ

新たな施設です。
双眼鏡が2台設置されており、遠くの絶景などを見ることができます。
姫路市から来られたという女性は、感動されていました。

国立天文台岡山天体物理観測所(2018年3月末終了)

1960年に東京大学東京天文台(当時)の施設として開所し、1962年に全国の研究者を迎え入れて観測を開始した岡山天体物理観測所は、1988年に東京天文台が国立天文台へ改組され、2004年には法人化される中、2017年末まで56年間に渡って全国の天文学者に国内随一の光赤外線天文観測環境を提供してきました。
世界的にも重要な成果を数多く挙げてきた当観測所ですが、2018年3月末をもって国立天文台の「プロジェクト(目的と期限を持った組織)」としての役割を終了することになりました。188cm望遠鏡以下の望遠鏡たちは、それぞれ運用が大学等の研究者へと引き継がれ、専用望遠鏡としてこれまでとは違った形で有効に利用されて行く予定です。
「国立天文台岡山天体物理観測所全史」を下記のリンクからご覧ください。

岡山アストロコンプレックス(仮称)

写真は、京都大学岡山天文台・188cm望遠鏡・星空です。(写真提供:国立天文台)
2018年(平成30年)4月、岡山アストロコンプレックス(仮称)が誕生します。京都大学3.8m望遠鏡の運用に国立天文台が貢献するかたちで、3.8m望遠鏡の観測時間の約半分を共同利用に供します。国立天文台の188cm望遠鏡は、東京工業大学理学院の系外惑星観測研究センターを中心とした研究者グループによる自己負担での運用に移行する予定です。他のより小型の望遠鏡群も、それぞれ希望する研究者グループ等による自己負担での運用へと引き継がれて行く予定です。この3月24日にリニューアルオープンした、隣接する浅口市の岡山天文博物館は、3.8m望遠鏡や188cm望遠鏡との連携を視野に入れています。竹林寺山頂の天文学関連施設が相互に関係して複合体を形成し、新しい景観をもたらそうとしています。
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