カブライダーこばんが行く!Vol.8 レトロな港町、玉島ならではの旨いもの!

レトロな商店街が残る港町、倉敷市玉島。北前船の寄港地で、昔は多くの豊かな商人で賑わい、交流の潤滑油としてお茶の文化が発達したそうです。
そのため、今も多くの和スイーツが楽しめる、美味しいまち! 玉島ならではのメニューがたくさん!
そんな玉島を、スーパーカブでのんびりとおなかいっぱい楽しんできました。
毎月第2日曜日に開催の「備中玉島みなと朝市」もオススメです!
掲載日:2018年10月29日
  • ライター:m.k
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通町商店街のアーケード

玉島の通町商店街のアーケードにあるこの看板、「玉島家の人々」というそうです。なんと10人家族という設定だそう…!(笑)
玉島のレトロな商店街のイメージに合っていますよね。
道の標識や、お店の看板もレトロで、カメラを片手に歩くのが楽しいです。

胸キュン和スイーツ 松涛園(しょうとうえん)

「玉島といえば、和菓子!」というイメージがあるくらい、有名な和菓子屋さんが点々とあります。それはお茶文化が根付いているからなのだそうです。
私が訪れた銀座商店街にある松涛園さんは、明治から続く老舗のお菓子屋さん。細かい細工が施された練り切りは、定番の季節のモチーフのほかに現代風のハロウィンのかぼちゃまでありました。
玉島銘菓「玉の浦」「千石船」など、玉島ならではの和菓子もあります。
ほかにも、人気のおはぎのお店、ケシパン(ケシの実がのったあんぱん)のお店もあるそうで、また次の機会に行ってみたいと思います!

玉島のお茶文化を知る 器楽堂老舗

松涛園さんで、「お茶文化を知るなら近くの器楽堂老舗さんへ行ってみて」と言われ、行ってみました。
器楽堂老舗さんは茶道具屋さんで、ほかにもお茶や書道具、お香などの取り扱いもあります。器や掛け軸は見ているだけで心が和みます。
着物姿の上品な奥様と娘様が出迎えてくださいました。
玉島は、江戸時代の中頃、高梁川と瀬戸内海の流通を結ぶ貿易港として栄えました。日本海から山口県をぐるりとまわって大阪・堺へ向かう途中の北前船の寄港地ということで、豊かな商人たちでとても賑わっていたそうです。商人のたしなみとして、お客様をもてなすお茶室が、多い時は400も作られたという話も。
「見知らぬ人との会話や、商売の交渉の場などで、お茶を楽しむ文化は、コミュニケーションの『潤滑油』だったんだと思いますよ」という奥様のことばに、当時の賑わいが目に浮かぶようでした。
かつてこのあたり一体もアーケードでしたが、老朽化により数年前に撤去されました。
それをきっかけに閉めてしまったお店も多く「かなり寂しくなりました」と語られていましたが、一方で、インターネットで「お茶文化の玉島」を知り、関東や、海外からのお客さんもいらっしゃるそうです。
玉島では、今もお茶室がたくさんあり、日頃からお茶を楽しむ文化が残っているのだそうです。素敵ですね!
お店の奥はお庭を眺められるお茶室になっていて、定期的にお茶会やお香を楽しむ会が開催されています。気軽にご参加ください。
開催情報はリンク(器楽堂老舗さんのブログ)を参照ください。

「ふうまん(夫婦焼)」ってなに?! オリンピック商会

「玉島といえばオリンピック商会さんの『ふうまん』だよ」と言われて、どんなお菓子だろう…!と思い、行ってみました。
通町商店街の入り口付近、港橋近くにあるオリンピック商会さんに行ってみてびっくり、「ふうまん」は、大判焼き(今川焼き)のことでした。
私は大阪出身なので、「回転焼き」と呼んでいましたが、周りの方に聞いてみたところ、岡山県(特に西側)では「ふうまん」と呼ぶ方が多いようです。
正式名は「夫婦焼」となっていて、お店の方に「どうして夫婦焼という名前なんですか」と聞いたところ、上と下で合体させる作り方から来ているそうです。
オリンピック商会さんの『ふうまん』は、オリジナルの生地で、外はカリッ、中はもちもち!!
中の餡はあずき餡・うぐいす餡が選べて各100円です。うぐいす餡の香りがよく出ていて好きでした。

通いたくなるバリエーション! ジェラート オブラーテ

2018年4月末にオープンしたジェラート店が話題です。私もうわさに聞いていて、ついに行けました。
ジェラート オブラーテさん。オシャレなヨーロッパ風のお店で、10種類以上の味が楽しめます。季節によってバリエーションは変わるのだとか!
私はピスタチオとミルクのダブルでいただきました! なめらかで、味が濃厚で美味しい! パンチがあるピスタチオの香りが良く、贅沢なデザートでした。
常連で来られるお客さんや、ドライブの途中にテイクアウトされるお客さんが多いそうです。私は外のベンチでいただきました。
シングル300円、ダブル380円です。(ピスタチオのみ+100円でした)
レモンティーも、いちごミルクも気になる…! これは通いたくなりますね。

手間暇かかった町おこしメニュー しのうどん

ご当地メニュー、しのうどん。私は新倉敷の近くのきゃろっと亭さんでいただきました。
玉島にある円通寺の修行僧が食べていたと言われているうどんで、十数年前に「玉島おかみさんの会」が玉島名物として発信し、復活したそうで、玉島で現在4店舗でいただけます。
一反木綿のような幅広の長ーい麺が特徴です!
きゃろっと亭さんのしのうどんは、鍋焼きスタイル。いりこ、昆布、かつおを使った風味抜群のおだしが、幅広の麺にしみこんで、すごく美味しかったです。
具は牛肉、さつまあげ、写真には見えていませんが、エビや卵も入って豪華。
一度うどんをゆがいて、さらに鍋で煮込むため、作るのに時間と手間がかかるので、しのうどんを食べたい方は、来られる前に連絡をいただけると嬉しいです、とのことです。

【きゃろっと亭】倉敷市新倉敷駅前5-244-2 086-526-8901

しのうどんは940円。ほかにも定食メニューなどがたくさんある、地元の方も御用達のお食事処です。

毎月開催! 備中玉島みなと朝市

毎月第2日曜日、9:00~12:00に玉島商店街で開催される「備中玉島みなと朝市」。
清心町商店街、玉島港橋広場、通町商店街など、6つの会場で催されます。歩いて回れる範囲なので、朝市と同時に玉島の町並みを楽しむことができておすすめです。
焼きそば、焼き鳥、スイーツなどなど、「朝ごはんを食べに行こう」というキャッチコピーの通り、毎月、美味しいものがてんこ盛りです。
10月に着任したばかりの倉敷市玉島の地域おこし協力隊、葛山泉さん(いずみん)にもお会いできました。この朝市の運営にも関わっていかれるそうです。
「地域の人に愛される朝市にしていきたいと思っています。玉島のみなさんと顔見知りになれるようになりたいです。気軽に『いずみん』と呼んでください!」
アーケードの中ではステージイベントや、子どもたちの工作体験コーナーがあることも。
10月はハロウィンということで、かぼちゃデザインの入れ物にお菓子を入れて歩く子どもたちで賑わっていました。
毎月違う企画となっているので、ぜひ遊びに来てください!
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