倉敷美観地区を五感で感じられる!町に溶け込むお宿「滔々toutou」

岡山県の観光地の中でも人気の高い倉敷美観地区。倉敷は江戸時代、幕府の直轄領「天領」であり、物資輸送の集積地でした。その当時の町並みや文化は、令和にも受け継がれています。今回は倉敷美観地区の歴史的建造物を改修し、観光の中心地に宿泊できる宿「滔々toutou」にお邪魔してきました。
(お宿より写真を一部提供していただいています)
掲載日:2024年02月05日
  • ライター:髙田美津子
  • 1284 ビュー

倉敷美観地区を歩こう

岡山駅から電車で約16分とアクセスが良い倉敷駅。そこから倉敷美観地区までは歩いて約10分です。えびす通商店街を抜けると、風情ある白壁の町並みが現れます。カフェや雑貨屋なども多く、歩くだけでも楽しいエリアです。また倉敷美観地区は、大原美術館やギャラリーなどが点在するアートのまちでもあります。

滔々toutouとは

「滔々toutou」は、江戸時代の町並みが残る倉敷美観地区やその周辺に点在する町家や蔵などを改修した宿泊施設で、それぞれ雰囲気の違う7つの宿があります。宿泊人数2名の宿や、最大6名まで宿泊できる1棟貸しの宿があり、カップルやお子さん連れ、3世代のご家族まで幅広く利用できます。宿泊者以外の方も、滔々が運営しているギャラリーやカフェを楽しむことができます。
※写真正面は「倉敷民藝館南 川畔の宿」、「倉敷民藝館南 中の宿」、左は「倉敷民藝館南 奥の宿」

江戸後期の蔵に泊ろう!「日本郷土玩具館 蔵の宿」

今回は7つある「滔々toutou」の宿の中から、目の前に倉敷川が流れる「日本郷土玩具館 蔵の宿」をご紹介します。こちらは4名まで宿泊可能な一棟貸しのお宿です。なんとこのお宿、江戸後期に建てられた蔵を改修しています。入口に大きな紋章。分厚い扉も当時のまま使われています。

目の前は倉敷川

観光客で賑わう倉敷川沿いの通りに面していますが、一歩中に入るとゆったりとした静かな時間が流れています。

エントランス

江戸時代の建物が現代の洗練されたデザインとマッチしています。ここにしかない、ここでしか泊まれない素敵なお宿です。

キッチン・ダイニング

木の温もりを感じられる家具が配された広いダイニングキッチン付き。電子レンジやトースター、電気ケトル、お皿も用意されています。
「御崎 町家の宿」「阿知の庄 蔵の宿」は自炊ができるキッチンがあるので、宿内で食事をしたい小さなお子さんがいる家族にもおすすめです。
新鮮なフルーツとパンは、お宿からのサービス。お皿とかごがとってもお洒落ですよね。「滔々」は日本の現代工芸品を展示、販売しているギャラリーも運営しているので、日本全国から選び抜かれた陶磁器を宿内の備品として楽しめます。お宿の内装によって、お皿なども変えているそうです。
こんな素敵な食器を使えるなんて、心が「うきっ」としますね。コーヒーや紅茶も岡山県のものが用意されていました。

テラス

倉敷美観地区といえば、白壁となまこ壁が有名です。それらを間近に感じられるプライベートテラス。歴史ある建物に宿泊しているからこそ味わえる特別な空間。

リビング

2階にはリビングと寝室があります。広いソファでゆっくり寛げます。オーディオやセレクトされたCDも用意されているので、音楽を楽しまれる方も。
リビングからの景色です。情緒あふれる町並みを独り占めできる、最高の眺め。時間とともに移りゆく町の雰囲気を楽しめるのは、宿泊者の特権ですね。

寝室

大きな梁の緩やかな曲線が素敵。蔵を活かしたデザインが非日常感をアップさせてくれます。ふかふかのベッドには、150年以上続く「丹羽ふとん」を採用。歩き疲れた体を癒してくれます。

バスルーム

浴槽があるのは嬉しいポイント!パウダールームも掃除が行き届いていて、とても清潔です。

おもてなし

隣接する「日本郷土玩具館」の蔵ということで、お部屋には日本らしいおもちゃが置いてありました。日本文化を感じられる素敵なおもてなし。
お部屋の家具や花瓶、置き物一つ一つにセンスを感じられます。ぜひお部屋の調度品も楽しんでみてください。

ギャラリーを見てみよう!

全国の工芸品を展示、販売しているギャラリーが倉敷美観地区内に2ヵ所あります。写真の店舗はGallery/本店で、2階は宿泊人数2名のアパートメントタイプの宿「御崎 二階の宿」になっています。常設展では50名以上の作品を取り扱っています。

倉敷民藝館南店

こちらは、国内の工芸や民芸品などを主に展示販売しているギャラリーの倉敷民藝館南店です。明治期の建物で、かつては医院として利用されていました。2階は、それぞれ4名まで宿泊可能な「倉敷民藝館南  川畔の宿」「倉敷民藝館南  中の宿」です。

オンラインショップで購入もできる

月に1~2回、企画展も開催されています。オンラインショップでは、全国から厳選された作品を購入することもできます。海外への発送も可能。

日本郷土玩具館併設のカフェ「柳とはりこ」で休憩

最後に、日本郷土玩具館に併設しているカフェ「柳とはりこ」をご紹介します。倉敷のお茶や、岡山県のジャージー牛乳を使ったカフェオレ、ジェラートなどが楽しめます。
倉敷で人気の洋菓子店「el.pandoll」で作られた洋菓子セット(日替わり)も人気です。岡山にゆかりのある飲み物やデザートなどが楽しめるので、岡山観光におすすめです。
こちらは「本日の和菓子-ぜんざい-」。
まだまだ寒い日が続いているので、温かくて優しい甘さのぜんざいは休憩にぴったりでした。
こちらのサブレもお土産に人気だそうです。お店は敷地の奥にあるので、ゆっくり落ち着いて過ごすことができました。不定期での営業なので、訪れる際はインスタグラムをチェックしてください。

【日本郷土玩具館ミュージアムカフェ 柳とはりこ】
所在地:岡山県倉敷市中央1-4-16
TEL:080-9137-8280
営業時間:12:00~16:00(L.O.)
休業日:不定休

最後に

築100年以上の町家や蔵を改修したお宿と全国の工芸品をセレクトしたギャラリー、「岡山」を感じられるカフェをご紹介しました。
「きっと訪れる人の感性を豊かにしてくれる」、取材を通してそのように感じました。
五感で倉敷を楽しみたい方は、ぜひ倉敷美観地区の「滔々toutou」を訪れてみてください。

【滔々toutou】
所在地:岡山県倉敷市中央1-6-8
TEL:086-422-7406
営業時間:12:00~17:00
定休日:無休

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