赤磐市の新スポット「子ども図書館ほたる」と日本茶専門店のカフェに行ってきた!

2023年8月2日、赤磐市馬屋に国の登録有形文化財の旧校舎を使った私設図書館「子ども図書館ほたる」がオープンしました。
貸し出しはなく、無料で自由に本が読めるシステムで、館内も子どもの好奇心をくすぐる仕掛けがいっぱいです。
本の世界に浸ったあとは、岡山県産の日本茶専門店「と、」がつくる絶品スイーツで、赤磐の夏を満喫しました。
掲載日:2023年08月07日
  • ライター:佐々木まゆみ
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「子ども図書館ほたる」とは

2023年8月2日、赤磐市馬屋にオープンした「子ども図書館ほたる」。
100年以上前に建てられた歴史的な建物を、子どもたちに使ってもらいたい、本を通じていろいろな世界に出会って欲しい、という想いで作られた私設図書館です。
子どもたちへ、のメッセージには、『じぶんのすきなばしょでじゆうに、じっくり、すきなだけ本をよんでみてください。』と書かれています。

【子ども図書館ほたる】
所在地:赤磐市馬屋1434-7
開館日時:水〜土曜日、11:00 〜 16:00
休館日:GW・お盆・年末年始・蔵書整理期間
最寄りバス停:宇野バス美作線「馬屋下」
駐車場:あり

100年以上前の小学校を使って

図書館の建物は、旧赤坂尋常小学校校舎で、2018年に国登録有形文化財に登録されました。
1910年に現在の久米南町に赤坂尋常高等小学校(現、誕生寺小学校)の校舎として建築され、1973年に現在の場所に移築されました。
県道27号線沿いにある、屋根の菊水のレリーフが印象的な校舎です。
今回、2階の講堂があった場所を改装し、図書館として生まれ変わりました。

利用のしかた

建物左手の入り口から、靴を脱いで2階にあがります。
2階部分が図書館スペースで、蔵書は約3,000冊。貸し出しはありません。
蔵書のジャンルは、アート、デザイン、暮らし・インテリア、植物・エクステリア、建築、冒険と好奇心、絵本の7カテゴリー。
感性豊かな子どもたちが、自分の手で自由に世界をつくっていけるように、との願いが込められています。
2階にあがって、一番に目に飛び込んでくるのが、この壁画です。
原作品は、猪熊弦一郎 氏が1949年に慶応義塾大学の学生ホールの東面に展示するために描かれた「デモクラシー」という作品。
2021年、猪熊の母校である丸亀高校の生徒たちが、原寸大で複製したものが設置されています。
木と和紙を使った不思議な小屋のなかには、机と椅子があり、隠れ家みたいでワクワクします。
子供たちの元気いっぱいの絵が描かれたドームもあって、大人でも入りたくなりますよ。
自由な空間で、好奇心いっぱいに本を楽しめる、のびやかな空間です。
中央には子ども向けの木のテーブルや椅子、ハンギングチェアがあり、揺られながら本を読む子どもも。
窓辺にはベンチが置かれ、外の風景を楽しみながら本を読むことも。
たくさんの新しい世界が広がる、素敵な空間でした。

ギャラリーもあります

壁画の裏側はギャラリーになっていて、自由に入れます。
この日は(8月4日)は、上野誠さんの絵画展「子どもこそ抽象画を展」が行われていました。
展示は折々に入れ替わるそうです。

木造校舎の木のぬくもり

2階にあがる階段やてすり、天井などは古い校舎のままで利用しています。
木造校舎ならではの木のぬくもりや懐かしい雰囲気。
大人もまた、子ども時代に戻れるようなひとときを過ごせました。
貸し出しはありませんが、1階に「私の本棚」というスペースがありました。
申し込めば(有料)木箱を借りられ、個人の蔵書をここに置くことができます。
自分の気に入った本を人に読んでもらったり、感想ノートを置いて、感想を伝えあったり、いろんな使い方ができそうですね。

寄贈も受け付けています

持ち込み、または郵送で本の寄贈も受け付けています。
受付ジャンルは以下の7つです。
アート、デザイン、暮らし・インテリア、植物・エクステリア、建築、冒険と好奇心、絵本。
思い出の本が、子どもたちにも楽しんでもらえるといいですね。

日本茶専門店カフェ「と、」の絶品スイーツ

読書のあとは、同じ馬屋地区にあるカフェ「と、」へ向かいました。
不思議な店名ですが、岡山県産の日本茶をを販売するお店が運営する、『季節の〇〇と、お茶を愉しむお店』です。
まずは、最中に目を奪われてしまいました。
中の組み合わせは自分で選べて、季節の果物やホイップクリームなどたくさんの組み合わせが楽しめます。
私は、抹茶アイスにあんことお餅をチョイスしました。
どうやって食べるの?とスタッフの方に質問すると、「ゆっくりと押してください」とのこと。
アイスクリームも共同開発でつくられていて、最中にあう柔らかさや味になっているそう。
抹茶アイスの味の濃さと香りにびっくり!
パリッとした厚めの皮に、味も量もピタッとはまり、驚きのおいしさでした。

お茶屋さんの絶品かき氷

最中が美味しかったので、かき氷もいただいてみました。
かぶせ茶を粉末にした、色も味も濃い、さすがお茶屋さんのかき氷です。
お茶の濃厚な味わいを最後まで楽しんでほしいとの思いから、お茶のシロップが別添えでついていて、存分にお茶の世界を楽しめました。
トッピングにもこだわりがありました。
通常はかき氷には餡子を使いますが、氷に馴染みやすいように、かのこ豆が使われています。
かき氷は食べているうちに、口の中も体も冷えてしまいますが、甘さ控えめの生クリームが冷たさを和らげてくれます。
金箔ののったかき氷は見た目にも美しい!
スイーツに添えられたお茶は、ホットのほうじ茶を選び、心ゆくまでお茶の世界を味わいました。
古い歯科医院を改装した店舗は、少し細い道沿いにあります。
駐車場は店舗前と、第2駐車場があり、近くに看板などはありません。
グーグルマップで分かりにくい場合は、インスタグラムのハイライトにて、行き方の説明があります。
店舗には電話もありませんので、お問い合わせや予約は、インスタグラムのDMからになります。

【と、】
所在地:赤磐市馬屋750
TEL:なし ※問合せはInstagramのDMにて
営業時間:10:0~18:00
定休日:火曜日
駐車場13台
支払いは現金のみです。
店主のこだわりのスピーカーや家具が置かれた店内は、静謐ななかにもくつろぎの時間が流れ、夏の暑さを忘れました。

こだわりの詰まった赤磐市の注目スポットで、大人も子どもも、夏をかろやかに楽しみましょう。
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