風味よく、瑞々しい食感の世界最大級の『あたご梨』は贈答品として人気

大きなものは2kg以上!上品な甘さと瑞々しい食感が魅力

平均1kg、大きなものは2kg以上という世界最大級の「あたご梨」は、「くだもの王国・岡山」が誇る赤梨系の大玉梨。11~1月にかけて出荷される晩生種で、その堂々たる風格から冬の贈答品として人気を集めています。
白く、柔らかい果肉はたっぷりの果汁を含み、ほどよい甘さと香りを楽しむことができます。
収穫後も熟成が進むのが特徴のひとつ。数日寝かせると、さらに甘く、柔らかくなり、果汁がしたたるほどに。冷暗所や冷蔵庫で保存することで長くそのおいしさを味わえます。

15年かけて栽培技術を確立した岡山は国内最大の「あたご梨」の産地

「あたご梨」は、大正のはじめに東京の愛宕山近くで育成されたことから、その名が付いたといわれています。岡山では、昭和34(1958)年に、岡山市の篤農家が研究に着手。大玉ゆえに変形果が多く摘果が難しく、赤梨は鉄サビを嫌うため梨棚に鉄パイプを用いると実に傷がつくなど、数多くの難題を解決するため、15年もの試行錯誤が重ねられました。
その栽培技術はやがて岡山市や倉敷市など県内各地に広がり、現在は全国生産量の4割を超えるまでとなり、日本一の産地として名を馳せるようになりました。
なかでも最大の産地が、明治のはじめから鴨梨を栽培し、昭和58(1983)年から「あたご梨」を取り入れた岡山市東区の雄神(おがみ)地区です。40~50軒の梨農家が、水はけのよい南向きの斜面で丹精込めて育てています。

「完全共選」を徹底し、確かな品質の「あたご梨」を出荷

雄神地区の「ヲ梨出荷組合」では、「完全共選」を徹底し、「見目よくおいしい梨」を提供しています。「完全共選」ではまず、生産者自身が品定めした梨を選果場に持ち込みます。集まった組合員が共通の基準で相互にその品質を確かめ、厳選した梨のみを丁寧に紙で包んで箱に詰めます。
「自分の梨と他の人の梨を見比べることが、技術の向上にもつながる」。そう話し、日々研究を心がける生産者が育てる「あたご梨」。どの箱も均一で高品質の岡山の梨を贈答品に選ぶ人も多く、贈られた人たちからは喜びの言葉が届いています。
冬の贈答品として、家族で味わう少し贅沢なデザートとして。冬にしか味わえない美味しさを、ぜひご賞味ください。

取材協力:ヲ梨出荷組合
ふるさと納税でもらおう

ふるさと納税の返礼品に「あたご梨」もあります。
風味よく、瑞々しい食感で贈答品としても人気の「あたご梨」をふるさと納税でもらおう。