“関西の孔子”と呼ばれる西山拙斎の住処「至楽居」が古民家カフェに生まれ変わった!(浅口市)
浅口市出身の儒学者で、“関西の孔子”と称される西山拙斎(にしやま せっさい)の住処が、本格的な日本庭園を整備した古民家カフェになりました。今回は、月に数回しか開かないお店の実態を探ってきました!
- ライター
- 大岩主弥
- 掲載日
- 2025年6月11日
至楽居カフェとは?
「至楽居カフェ」は2024年末に浅口市にオープンした日本庭園カフェで、庭園を眺めながらゆっくりコーヒーやスイーツを楽しめるお店です。現在月に数回しか開いていないので、貴重な営業日に行って参りました!
岡山県浅口市出身で「関西の孔子」と称された江戸時代の儒学者・西山拙斎(せっさい)(1735年~1798年)。その住居の一部であったと言われているのが「至楽居(しらっきょ)」です。築100年以上の趣をなるべく残して修繕された現在の「至楽居」は、もともと浅口市鴨方町鴨方にあったそうで、明治前期に現在の金光町にそのままの形で移築されました。長く空き家だったところを倉敷市で造園業を営む「イカサ緑地」の青江社長が買取られたそう。以前から古民家再生興味があり、西山拙斎が地元の方に愛され、塾に人が集まっていた頃のように、また人が集まる場所にしたいとの想いから日本庭園カフェを開業されました。また、失われていく日本庭園の技術をこの場所を通して繋いで行きたいという思いもあり、若い力との共同作業で庭を作り上げているそうです。築100年以上の建物は傷みがひどく、特に屋根の修繕が大がかりなものとなったとのことです。
カフェを作るにあたっての熱い思いは、クラウドファウンディング(終了しています)を実施した際に書かれた文章に残っています。
西山拙斎について
西山拙斎は1753年に現在の浅口市鴨方町に生まれ、大坂や京都での遊学を終えると、郷里の鴨方で私塾「欽塾」を開いて子弟の教育に専念しました。外的な名誉や地位にとらわれることなく、内面的な充実と学問の喜びを追求するその姿勢から、多くの人に慕われました。里謡に「鴨方に過ぎたるものが3つある。拙斎、索我、宮の石橋。」と謡われ名声は大坂の方にまで知れ渡ったそうです。また、幕府老中の松平定信が行った「寛政異学の禁」にも関わる等、朱子学の普及にも貢献した人物です。(至楽居入口の説明文より引用)
「鴨方に過ぎたるものが3つある。拙斎、索我、宮の石橋。」の謡については、以下のおか旅の記事でも紹介されています。
庭園に囲まれた古民家カフェ
店内からの眺めも素晴らしい
自家製スイーツを味わいながら庭を眺める
一番広く庭を眺められるソファー席に座り、先程歩いた庭を違う視点で眺めました。奥にある小山を借景に、何分でも見ていられそうです。
バスクチーズケーキとアイスコーヒーのセットを注文。1,000円で自家製のチーズケーキとコーヒーをいただけるセットです。バスクチーズケーキはイチオシという事で、しっかりした味と食べ応えで美味しかったです。
至楽居への行き方
まとめ
自然の景観を活かした日本庭園カフェ「至楽居」。まだまだ庭の進化もされるようですし、今しか見られない景色がここにはあります。写真は夜の風景。将来的には暗くなってからの営業も検討されているそうです。時間や季節ごとの違った色合いも楽しみですね。是非一度足をお運びください!
【至楽居カフェ】
所在地:岡山県浅口市金光町佐方1910
TEL:086-526-3380(イカサ緑地株式会社)
営業時間:金・土曜日11:00~17:00
※休業日あり
※営業日は公式Instagramで確認
駐車場:あり
地図
- 至楽居カフェ
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