点在する磨崖仏、頂上からの絶景! 浅口市 鴨山城跡トレッキング
知る人ぞ知る穴場絶景スポット「鴨山(かもやま)」。城跡があり、頂上付近からの眺めが素晴らしく、道中に見られる岩に仏像が彫られた「磨崖仏(まがいぶつ)」にも驚かされます。
日頃から周辺をウォーキングしている地元の方に教えてもらった、おすすめのトレッキングコースを紹介します。
- ライター
- こばん(小林美希)
- 掲載日
- 2022年1月26日

かもがた町家公園からスタート
「日本の歴史公園100選」のひとつ、かもがた町家公園からスタート。
約2,000坪の園内に、県下最古の江戸時代の町家で中を見学できる「伝承館」や、手延べ麺ランチが食べられる「交流館」、昔遊びができる広場、伝統植物園などがあります。
今回のコースはすぐそばの鴨神社の参道にあたるため、かもがた町家公園が休みの日でも歩くことができます。
鴨方に過ぎたるものが三つある 拙斎・索我・宮の石橋
鳥居横に「鴨方に過ぎたるものが三つある 拙斎・索我・宮の石橋」と書かれた碑があります。
鴨方の名士として知られる儒学者の西山拙斎(にしやませっさい)と、画家の田中索我(たなかさくが)、そして宮の石橋を「過ぎたるもの」=「素晴らしいもの」として称した言葉です。
参道の途中、小さな石橋があります。これが「過ぎたるもの」のひとつ、宮の石橋。
橋の上はもちろん、橋の下も水路ではなく昔から道なのだそう。いわば立体交差点のような構造になっています。
アーチ状になっている造りもまた、江戸時代の技術の高さがわかるポイントのようです。
鴨神社
歌碑が並ぶ道を歩き鴨山の林道へ
しばらく登っていくと、石仏がありました!
鴨山には西国三十三か所観音霊場めぐりができるように、小さな石仏や磨崖仏が寺の名前とともに点在しているのです。
さらに登っていくと、磨崖仏とも巡りあえました!
道中、大小さまざまな磨崖仏を見ることができました。山の中の岩に立派に彫られており、驚きです。貴重な文化財ですね。
鴨山城跡
一番大きな磨崖仏
途中、鴨山の中で一番大きな磨崖仏があります。人と比較すると、大きさがわかるでしょうか?
彫った跡もよくわかります。表情がやわらかくて素敵。
このあたりの岩はせり出していて、歩くとまさに探検しているような気持ちになりました。
岩に乗ったり力を加えると危険です、気を付けてください。
長川寺
山道を下って行くと、寺院が現れます。鴨山城主細川氏の菩提寺として栄えた長川寺です。
鴨山城主細川家七代目の細川通董公の墓や、文化年間(1804年~1818年)にできた岡山藩お抱えの庭師・弥兵衛の築庭などがあります。
長川寺から東へ歩くと、鴨神社に到着します。
まとめ
磨崖仏が点在する、鴨山。私は浅口市在住ですが、身近にこんなスポットがあるとは知らず、驚きいっぱいのトレッキングとなりました。
トレッキングルートは、「あさくちトレッキングMAP」がわかりやすいので、参考にしてみてください。
今回は⑧から②に向かって歩いたコースです。
地図
- かもがた町家公園
- 鴨神社
- 鴨山城跡
- 長川寺
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