鏡野町「聖萬堂」と「WAKANA」の菓子物語。地元素材で生み出す魅惑の和洋スイーツ
岡山県北部に位置する鏡野町は、豊かな自然と清らかな水に恵まれた町。ここに、お菓子で地域の魅力を発信しているお店があります。和菓子店「聖萬堂(せいまんどう)」と洋菓子店「WAKANA(ワカナ)」。地元素材を使い、そのおいしさを引き出す両店の商品にはたくさんのこだわりが詰まっています。
- ライター
- おか旅編集部
- 掲載日
- 2026年7月13日
聖萬堂|県産米粉生地の栗入りまんじゅうは全国の百貨店にひっぱりだこ!
「聖萬堂」は素材を生かした菓子づくりを続けているお店です。看板商品の「栗餡団(くりあんとん)」は、岡山県産の米粉を加えた生地で有機栗と上品な甘さの自家製餡を包んだおまんじゅう。素材の風味を大切にした手作りの味わいが高く評価され、全国の百貨店の催事などにも出店して多くのファンを獲得しています。
岡山県産の米粉で作る特製生地が生み出す、もっちりとした食感が魅力です。やまいもも入っているのでふっくらもっちり、やわらかな焼き上がり。芳ばしい表面との味・食感のバランスが絶妙です。
北海道産の小豆を使った甘さ控えめの餡は、生地や栗との相性抜群。店頭に並ぶ定番の味は、小倉あん、栗あん、芋あん、抹茶あん、みかん餡の5種類。ほかにも、桜あんやかぼちゃ餡といった季節にあわせた味が登場します。
生地の中にはほくほくの栗が贅沢にまるごと2個。有機栽培によるJAS規格保証の有機栗を、年間4トンも使っているそうです。
上下の生地を合わせて、種類ごとの焼き印を押したら出来上がり。厨房には甘く芳ばしい香りが漂います。
一口サイズの「プチ栗餡」「プチ小倉餡」もあります。また、四葉のクローバー型の「しあわせ饅頭」は洋風テイストで、くるみ×カスタード、くるみ×チョコ、栗×チョコの3種類。くるみの風味と食感は栗とはまた違った美味しさです。
「聖萬堂」のもう一つの看板商品が「岡山甘栗」。焼き栗とむき栗の2種類を販売しています。岡山甘栗は、勝央町にある岡山県森林研究所が30年以上かけて開発・改良した栗で、2008年に新品種として登録されました。通常の和栗が糖度20度前半なのに対して、岡山甘栗は30度以上。「聖萬堂」ではその岡山甘栗を厳選して使用しており、一切加糖なしで素材本来の甘さが楽しめます。店舗では自家農園産の岡山甘栗を使った「プレミアム栗餡団」も提供。
店主の久保喜史さんと奥様の知恵さん。2001年、奥様の名前を冠した自社ブランド「ちえちゃんちのアイス」から始まった「聖萬堂」の歴史。全国の百貨店での催事や地元道の駅へのコーナー出店を経て、2007年鏡野町に製造所を備えた実店舗を開店。現在も各地の百貨店にひっぱりだこの人気店ゆえにファンは全国区です。栗餡団はネット通販も可能ですが、岡山県内で直接購入できるのはここだけ。ぜひ焼き立てを味わって。
【御菓子舗 聖萬堂】
所在地:岡山県苫田郡鏡野町寺元65
TEL:0868-54-4505
営業時間:10:00~18:00(売切れ次第終了)
定休日:日曜日
駐車場:あり
WAKANA|地元産の食材を美味しい洋菓子に!意外なコラボも魅力的な逸品ぞろい
「手土産にはここのお菓子!」と地元の人から絶大な信頼が寄せられる、鏡野町の洋菓子店「WAKANA」。かたちも可愛い「白桃ケーキ」は、岡山県産小麦<津山のほほえみ>と岡山が誇る桃の高級品種・清水白桃のピューレを贅沢に使った焼菓子です。食べてみると驚き!焼菓子なのにみずみずしいフルーツの美味しさが口いっぱいに広がります。しっとりとした食感と上品な桃の香りに感動を覚える「白桃ケーキ」は、人気情報番組での紹介をはじめ、現役秘書が目利きした「接待の手土産」や、JAL国内線ファーストクラス機内食の茶菓としても選ばれた逸品です。
口の中でほろりとほどける食感が魅力のショコラクッキー「鏡野ほろり」。津山産小麦<津山のほほえみ>とベルギー産クーベルチュールチョコレートを使用し、素材選びから焼き加減までこだわり抜いて仕上げられています。チョコレートの濃厚な風味と、クッキーとは思えないなめらかな口どけが特徴。味はスイート、ホワイトミルク、ストロベリー、マンゴー、抹茶の5種類。日本の優れた商品・サービスを世界に広めることを目的としたプロジェクト「OMOTENASHI Selection」の金賞5年連続受賞をはじめ、2017年にはANA国内線の機内販売にも採用されました。
「にわかに恋」は、鏡野町奥津地区で古くから栽培されている日本古来の品種「姫とうがらし」を使ったショコラクッキーです。口に入れた瞬間はチョコレートのまろやかな甘さが広がり、後から姫とうがらしの辛みがじんわりと感じられるのが特徴。意外な素材の組み合わせと、あとを引くおいしさがクセになります。
こちらは津山産小麦<津山のほほえみ>100%使用の焼きドーナツ「岡山リング」。ふんわりとした食感が自慢のひと品です。味はプレーン、モカ、ゴマ、アーモンドチョコの4種類。ちょっとしたおやつにおすすめ。
鏡野町産の清水白桃、ピオーネ、フルーツトマトの魅力をそのまま閉じ込めたジュレ「ジェラティーナ」。主役となる果実はすべて生産者の顔が見えるもの。農家さんの想いの結晶「農作物」を美味しいスイーツにして発信しています。果肉の食感とジュレのなめらかさが相まって、口の中が贅沢感でいっぱいに!
岡山の風土をイメージした「Le Terroir(ル・テロワール)」。鏡野町の姫とうがらし、津山市の百花蜜と柚子、美咲町の美咲生姜など、地元産の食材をそれぞれにあわせた製法で加工しています。意外で美味しい組み合わせに興味を惹かれるだけでなく、宝石のように美しいショコラはバレンタインなどの贈り物にも人気です。
鏡野町の「池田牧場」の牛乳を使った「生乳プリン」。搾りたての生乳を直接仕入れ店で低温殺菌。手間暇かけて作られるこだわりプリンは、すっきりとしたのど越しと、やさしい甘さが特徴です。ちなみにこの「池田牧場」の生乳は、ケーキのスポンジにも使われています。
ショーケースには季節のくだものを使った色とりどりのケーキが並びます。ショートケーキにホールケーキ、ロールケーキやタルトetc. 生ケーキは常時15種類ほど。誕生日をはじめとするメモリアルケーキのオーダーも可。
岡山県北・美作地域ゆかりのお菓子もありました。“ナルト”をイメージしたぐるぐる渦巻模様のクッキーは、岡山県奈義町出身の岸本斉史氏による人気漫画『NARUTO -ナルト-』とのコラボ商品。また、江戸時代の津山藩の蘭学者・宇田川榕菴が西洋書物から翻訳した、カカオからチョコレートを作るレシピを元に再現した「榕菴ショコラ」も気になるひと品。
地域の生産者や特産品、歴史、文化など、様々なアプローチで地域の魅力を発信する「WAKANA」。厨房ではその想いがかたちになったお菓子が次々と作られ、甘く、あたたかな香りが漂っています。
25歳から洋菓子職人の道に進んだ大塚嘉之さん。神戸での5年間の修行を経て、先代が営む和洋菓子の卸売業へ入社。その後、2010年に地元鏡野町でパティスリー「WAKANA」をオープンしました。自ら人と会い、話を聞き、連携する積極的な取り組みから生まれたお菓子は多種多彩。特に県内農家との繋がりは強く、農作物を使ったスイーツを開発し、おいしい発信を続けています。
【WAKANA】
所在地:岡山県苫田郡鏡野町吉原695-2
TEL:0868-54-3721
営業時間:10:00~19:00 ※日曜日・祝日は10:00~18:00
定休日:火曜日
駐車場:あり
紹介したお店の場所(地図)
- 御菓子舗 萬聖堂
- WAKANA
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