【ドローンと歩く!】いにしえに想いを馳せて、こうもり塚古墳・作山古墳の旅

 吉備路は、吉備文化の発祥の地として日本の歴史を探る上でも大変興味深い重要なところです。 今回は、備中国分寺の近くにある「こうもり塚古墳」・「作山(つくりやま)古墳」・前方後円墳の形をした「古墳クッキー」をご紹介します。
 なお、総社市教育委員会・高谷レンタサイクルさん・桃農家さん・黒豆農家さんの許可をいただいて、ドローンにより空撮した写真・動画でご紹介いたします。
掲載日:2017年12月22日
  • ライター:船橋弘範
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こうもり塚古墳 (こうもりづかこふん)

 備中国分寺から東へ約300mのところにある、6世紀に築造された全長約100mの前方後円墳です。 吉備の大首長の墓と考えられています。 後円部には、奈良の石舞台古墳と同規模の巨大な横穴式石室をもち、石室の中央には石灰岩の一枚岩をくり抜いて造った家形石棺が安置されています。 1967年(昭和42年)2月15日、国の史跡に指定されました。

 横穴式石室への入り口付近の風景です。歩いてゆくと、後円部にぽっかりと開いた横穴式石室の入り口が見えてきます。
 この古墳は、かって仁徳天皇に愛された吉備のくろひめの墓とされ、くろひめ塚古墳と呼ばれていました。 しかし、この古墳が6世紀後半に造られたもので、仁徳天皇の時代とは100年以上も隔たりがあり、名前の変更が考えられ、石室内にこうもりがたくさんいたことから、こうもり塚古墳と改名されました。
 この横穴式石室は、全長19.4mで巨大な石を組み合わせて造られており、岡山県下三大巨石墳の一つに数えられています。また、全国でも、確認されている横穴式石室の中では第4位の規模を誇ります。
 玉砂利を敷き詰めた石室には、岡山県井原市浪形山産出の貝殻石灰岩で造られた家形石棺、土を焼いて作った陶棺、そして木の棺が安置されていました。盗掘を受けていましたが、須恵器や土師器などの土器のほか、大刀や馬具をはじめとした鉄器などが多数出土しています。
 ※ 横穴式石室に入りますと、石棺の近くに格子扉があります。この写真は、格子の間から撮影しました。
 横穴式石室内から、入り口方向です。天井にも巨大な石が使用されています。こんなに大きな石をよく運んだものと感心します。

作山古墳 (つくりやまこふん)

 備中国分寺から西へ約1kmにあり、全長282m・高さ24mで、岡山県内では第2位・全国では第10位の大型前方後円墳です。
 古墳は三段に築城され、前方部と後円部頂に広い平坦面を持ち、くびれ部の北西側にはテラス状の造出しが認められます。
 斜面には拳大程度の葺石が葺かれ、各段の平坦面には円筒埴輪が並べられていたと推定されます。 形状や構造、埴輪などの特徴からみて、造山古墳(岡山市)についで5世紀中頃に築造された吉備の大首長の墓と考えられています。 1921年(大正10年)に国指定史跡に指定されています。
 作山古墳の西側から空撮した全景です。 下中央部に駐車場・案内板・トイレがあります。

ドローンで空撮した動画です。 ※10分と長いので、LAN環境・wifi環境でご覧ください。

 作山古墳は、全国第4位の規模の造山古墳(岡山県岡山市)に次いで、立ち入ることのできる古墳としては全国第2位の規模です。
 トイレのある建物の裏側に古墳への登り口があります。 初冬の晴れた、気持の良い日に古墳の上を散策しました。
 前方後円墳の「前方部頂上」付近の風景です。 晴天の日、落葉樹・常緑樹からの木洩れ日が、落ち葉に当たり美しいです。
 【総社市埋蔵文化財発掘調査報告25「国指定史跡 作山古墳測量調査報告書」2016年3月 岡山県総社市教育委員会】という報告書には、作山古墳の詳細が記載されています。ご興味のある方には、とても参考になります。
 前方後円墳の「後円部」付近の風景です。 ここには、案内板があり、木々の間から、遠くに「吉備路風土記の丘」や備中国分寺を望むことができます。
 総社市教育委員会では、見学者の便宜を図るため、地元自治会に依頼して、夏に遊歩道・冬に全山下草刈り清掃を行われています。 貴重な史跡を残すために、関係各位が努力されています。

岡山大学学術成果「作山古墳墳丘のレーザー計測」(PDF4.37MB)は下記よりご覧ください。
 作山古墳は、前方部・後円部ともに三段築城された前方後円墳です。 私は、二段目もぐるりと歩いて散策しました。 この写真のような祠(ほこら)が二か所にありました。 古くから地元の方々のお祈りの場所だろうと思いました。
 落ち葉を踏みしめながら、更に進むと、紅葉した木々・柿の木・遠くに備中国分寺が見える場所に出会いました。 初冬の吉備路らしい風景です。 

古墳クッキー

 前方後円墳の形をした古墳クッキーができました。 岡山県産のでぇーれぇー粉、京都宇治産の抹茶などのこだわりの材料で作られており、添加物は使用していないそうです。
 作山古墳近くの「サンロード吉備路」の中にある売店「ヤマザキショップ」で販売しています。
 小袋には、抹茶・プレーン・チョコレートの3枚が入っています(写真右)。小袋が5袋入ったパック(写真中央)、小袋が8袋入った化粧箱(写真左)があります。
 可愛いので、古墳女子にうけそうですね。地元、岡山県総社市のシャルマンさんが作られています。
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