町ゆけば名建築!おかやま近代建築おすすめ9選【JR岡山駅周辺】

クール&レトロ建築がずらり! JR岡山駅からも程近い「城下筋」界隈には、有名建築家による近代建築が大集結しているんです。あの駒沢オリンピック公園や早大大隅記念講堂など、名だたる名建築を手がけた建築家の作品から岡山の歴史ストーリーも感じられます。巨匠ならではの空間表現に見惚れたり、バウハウスの理念、アール・デコ様式など、アート的価値の高い建物を気楽に巡ってみませんか? ル・コルビジェなど、世界的建築家とのつながりも必見ですよ。
掲載日:2022年05月02日
  • ライター:おもとまちこ
  • 2174 ビュー

1.岡山市民会館(岡山市北区)

穴あきの白い箱のようなこの建物。実は岡山市民会館の「会議室棟」なんです! 光や風を通す有孔ブロックで覆われた独創的なファサード。向かいに建つRSK山陽放送会館とともに、早稲田大学の大隈記念講堂も設計した佐藤武夫氏が手がけています。傾斜のある素敵な石畳と合わせて空間ごと味わったら、そのまま石山公園方面へ向かって歩きましょう!
所在地:岡山市北区丸の内2-1-1
渋色の焼きタイル。岡山城を思わせる石垣。花の蕾のような八角形の大ホールが現れました! 出窓部分にカラフルなモザイク硝子があしらわれていたり、内部からもレトロ・フューチャー感が感じられたり、とっても貴重な建物です。新しい岡山の市民会館・岡山芸術創造劇場「ハレノワ」のオープンを目前に控えた今こそ、保存・活用について考えたい、今見るべき岡山の歴史建築ですよ。

2.旧日本銀行岡山支店(ルネスホール)

市民の声が改修・保存へと道をつないだ、今も生きる日本銀行最後のレンガ造り建築です! 膨らみのある4本の円柱に、柱頭のアカンサス(葉アザミ)装飾。繊細さと、荘厳さ。岡山市街の激しい戦火も乗り越えた本館は、近づくほどに、ディテールごとの迫力が伝わってきますよ。
所在地:岡山市北区内山下1-6-20
設計者の長野宇平治氏は、あの東京駅を手がけた近代建築のパイオニア・辰野金吾氏の弟子なんですって。波形の模様、味わい深い門灯などを観に、岡山駅から市内を走る、レトロかっこいい路面電車・KUROに乗って訪れたい! クラシカルな世界観がたまらない名建築ですよ。国の有形登録文化財であり、日本建築学会賞も受賞しています。

3.岡山県立美術館

岡山の万成石、有田焼のタイルにステンレス! 石の魔術師・岡田新一氏による、異素材ミックスの建物です。扇のように広がったエントランス階段から入ると、竹林のたなびく中庭を挟んでL字型になっています。大きな石の塊が自由なパズルのように組み合わさった、唯一無二の建築スタイルを体感できますよ。
所在地:岡山市北区天神町8-48

4.おかやま信用金庫内山下スクエア

アスファルトの地面から生えてきた!? 植物に浸食されていく!? 無機と有機がかけ合わさったような、目で見てたのしい銀行の建物です。全面に施されたコンクリートの仕上がりの美しさなど、世界的建築家・安藤忠雄氏のならではの技法も間近で味わえますよ。エレベーターホールのガラスの円柱は実は楕円型だったなど、知るほどに新しい発見もあります。
所在地:岡山市北区内山下1-7-1

5.岡山県庁舎

水平連続窓、スチールパネルの折り目。100mを超える長い壁面が、モザイク模様のように見えてきます! 一筆描きになった動線や軽量化への工夫など、モダニズム建築を追求した巨匠・前川國男氏による、用と美の詰まった文化遺産です。前川氏の師であるル・コルビジェの、世界7ヵ国の建築群が世界遺産登録されたりと、近代化建築ブーム、きてますよ!
所在地:岡山市北区内山下2-4-6

6.岡山シンフォニーホール

紫色の巨大なボタンのような、高さ59m級の円筒型のビルは、まさに岡山市のランドマーク的存在です。あの駒沢オリンピック公園の体育館などを手がけた芦原義信氏は、モダニズムの父とも称される建築家・マルセル・ブロイヤーの元で働いたこともあるんだとか。ガラスを用いる手法など、バウハウス建築の理念も感じる、都市型複合建築です。
所在地:岡山市北区表町1-5-1

7.オリエント美術館

張りめぐらされた小さなタイル。遺跡のような裾広がりの階段。県立美術館と同じく、岡田新一氏による石づくしの建物です!乾き・光・水の陰影。館内には、手掘りの洞窟の中のような世界が広がっていたり。静かに、悠久の時間をすごせる空間ですよ。大規模改修を終えたばかりのオリエント美術館。石の質感とともに、お楽しみください!
所在地:岡山市北区天神町9-31

8.朝日新聞社岡山総局

城下筋からちょっと1本外れて、柳川筋へ。ビルの立ち並ぶ中のミニマムすぎる安藤建築です。コの字型のようなコンクリートの壁は、裏側へ回ってもほとんど同じ表情だったり。新聞社だからこそ裏表がない!? あえて多くを語らない!? ジャーナリズムのあり方まで問われているような、洗練され尽くした建築が日常に潜んでいますよ。
所在地:岡山市北区野田屋町1-12-11

9.中国銀行旧本店(中国銀行本店)

アロエをモチーフにした花崗岩の重厚な玄関が、白いエントランスに異彩を放っています! 総社市生まれで天皇の建築技師としても活躍した、建築家・薬師寺主計氏による、今はなき名建築「中国銀行旧本店」の正面玄関です。保存・移築された玄関口だけでなく、十字型の三連窓のデザインも新本店へ受け継がれているんですよ。失われゆくもの。生れくるもの。歴史が息づく岡山の町で、プチ時間旅行を満喫してくださいね!
所在地:岡山市北区丸の内1-15-20

おかやま近代建築散歩ガイドブック

もっと岡山の近代建築をめぐってみたくなったら、コチラがおすすめ。岡山市街地はもちろん、倉敷市の美観地区周辺のモデルコースも付いた便利なガイドブックです。県北や瀬戸内市方面の名建築なども紹介されているので、おかやま建築ツアーがますます楽しめますよ!

同じテーマの記事

このライターの記事