日本遺産認定! 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま ~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~の見どころ12選

平成30年5月24日、新たに「日本遺産」に認定されたストーリーの構成要素となる主要観光スポットなどをご紹介。誰もが知っている「桃太郎伝説」のルーツを訪ねて、岡山をめぐってみませんか?
掲載日:2018年06月01日
  • ライター:おか旅編集部
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吉備津神社(岡山市)

桃太郎のモデルとされる吉備津彦命が矢を置いたと伝わる矢置石や、温羅(鬼)の首が埋められたという御釜殿など、吉備津彦命と温羅にまつわる伝説が残っています。拝殿とともに国宝に指定されている比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)の本殿は、ここでしか見られない特殊な建築様式。本殿から続く約400mの美しい回廊も必見です。

鳴釜神事(岡山市)

吉備津神社には吉備津彦命にはねられてなお、唸り声を上げ続けた温羅の首を埋めたと伝わる御釜殿があり、そこでは今も釜の鳴る音で吉凶を占う鳴釜神事が行われています。この神事に仕える女性は「阿曽女(あぞめ)」と呼ばれ、温羅の妻であった阿曽媛(あそひめ)の郷の女性が代々奉仕しています。

吉備津彦神社(岡山市)

吉備国平定のために朝廷から遣わされた、吉備津彦命を祀る神社です。吉備津彦命が永住した吉備中山の麓の屋敷跡に社殿を建てたのが起源とされています。

矢喰宮(岡山市)

吉備津彦命が射た矢と、鬼ノ城から温羅が投げた石が空中でぶつかって落ちた場所にあるという社です。矢喰宮の境内には、4つの矢喰岩が残っています。

楯築遺跡(倉敷市)

古墳時代以前の3世紀では日本最大級のやよい墳丘墓です。頂上には木棺を取り囲むように5個の巨石が立てられ、斜面にも高さ・幅それぞれ1mほどの石が20個ほどめぐらされています。発掘された全長2m、全幅約0.7mの木棺内部には、鉄剣、首飾り、翡翠の勾玉、ガラス玉などの副葬品とともに、当時貴重とされた朱が30kg以上敷かれていました。

鯉喰神社(倉敷市)

闘いで傷を負った温羅が、鯉に姿を変えて川に逃げたのを吉備津彦命が鵜に姿を変えて捕食したという伝承が残っており、それを祀るために建てられた神社です。

鬼城山(鬼ノ城)(総社市)

標高約400mの場所にある古代山城です。戦いに敗れ異国から流れ着いた王子・温羅はこの城に住んで貢物や婦女子を略奪し、人々に恐れられたと言い伝えられています。また、温羅によって製鉄技術が伝えられたとされ、山の麓にある阿曽地区では古くから鋳物生産が行われていました。

造山古墳(岡山市)

全長約360m、後円部径約224m、高さ約27~32.5mの全国第4位の規模を誇る5世紀前半の前方後円墳で、後円部墳頂には形象埴輪が、墳丘の斜面には大量の葺石と円筒埴輪列が認められます。墳丘上まで上がれる全国最大の前方後円墳として知られています。

作山古墳(総社市)

全長282m、高さ24mで、岡山県内第2位、全国第10位の規模の大型前方後円墳です。築造当時は平らな面に5千本以上もの埴輪が立て並べられ、斜面には石が敷き詰められていたと推定されます。岡山市の造山古墳に次いで、5世紀中頃に築造された吉備の大首長の墓と考えられています。

両宮山古墳(赤磐市)

岡山県下では唯一の水をたたえた周濠を持つ前方後円墳です。5世紀後半の築造で、造山古墳、作山古墳とともに、吉備の三大古墳のひとつとして数えられています。全長200mで、前後両丘の均整がよく取れた形をしています。

岡山の桃

古くから桃は邪気を払い不老長寿を与えるとされ、鬼が恐れる果物として知られています。岡山県の夏を代表する桃は、桃太郎との繋がりを想像させます。

きびだんご

桃太郎が鬼退治に赴く際に、イヌ・サル・キジに与えたとされるきびだんごは、岡山を代表するお菓子でお土産としても人気です。「吉備」という地名は、原料である黍に由来するとの説もあります。
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