とっておきの空間と珈琲に癒される吉備中央町のカフェへ

お休みの日、少し車を走らせてたどり着く場所がほっと一息つけるカフェだったら素敵ですよね。今回ご紹介するのは吉備中央町の2軒。豊かな自然に囲まれた吉備中央町には、近年古民家をリノベーションしたお店が続々と誕生しています。時を経たものに手を加え、魅力的かつ個性的に生まれ変わった空間と、丁寧に淹れられた一杯の珈琲が叶えてくれる、癒しのひとときを楽しみにでかけませんか。
掲載日:2021年11月18日
  • ライター:おか旅編集部
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石垣の上に佇む古民家のカフェ『あわい』

吉備中央町の山間の集落で週に3日だけ開く『あわい』。“暮らし”を感じさせながら日常と非日常を繋ぐ古民家カフェはオープンして約1年になるお店です。

坂の下に車を停めて視線を上げると、目に入るのは立派な石垣。緩やかにカーブする坂道が店へのアプローチです。周囲の自然や心地よく吹く風を感じながらのんびり向かって。

どこに座っても特等席。居場所はその日の気分で

築60年を超える古民家は、吉備中央町出身の店主が幼い頃からお世話になっていた方が暮らしていた家。「時間を経た古いものに魅力を感じる」という店主が、仲間たちの力を借りてリノベーションしました。
二間続きの座敷やL字の縁側に置かれたテーブルやソファーは全部ばらばらで、元々この家にあったものも使われているそう。座る席によって見える景色が異なるので、その日の気分で“居場所”を選ぶのも楽しそうです。
庭を眺めながらお籠り感も味わえる縁側の席。大きなソファーに身体を預けてゆったり寛げます。

ネルドリップで淹れる自家焙煎コーヒー

ネルドリップで淹れられる自家焙煎のコーヒーは、深みとまろやかさを感じる味わい。お湯が注がれると辺りにふわりと芳醇な香りが広がります。
珈琲と一緒にオーダーしたいスイーツや軽食メニューも。手づくりのガトーショコラはしっとりとした食感で食べ応え十分。自家製のローストポークを使って作るキューバサンドは映画から着想を得て生まれたメニューだそうで、スパイスと酸味が効いたクセになる味です。今秋からは地元の食材を使ったオープンサンドとスープのセットなど、新メニューも登場しました。

書籍やアートが並ぶカルチャー空間

店内のいたるところに小説や絵本、漫画、雑誌、楽器やアート作品などが置かれ、その雑多感がかえって心地よい空間になっています。肩ひじ張らない雰囲気の中で、気になる本を読みながら過ごすのもおすすめです。
店主がコーヒーを淹れるカウンターの後ろにもアート。ビビットな色づかいの作品も不思議と馴染むのは、古民家の持つ懐深さゆえかもしれません。ほかにも雑貨やアクセサリーなど、ハンドメイドの品が並びます。この場所は、表現する側とそれを受け取る側の"媒体”となっているようです。

会いに行きたくなる2人と2匹が待っています

店主の山本修(おさむ)さんと満菜(まな)さん夫妻。朗らかな笑顔で迎えてくれる2人にもほっこり癒されます。ミケとトラマル、2匹の看板猫たちが庭を歩いたり軒先で昼寝をしていたりする姿も和みポイント。「学生時代に通っていた喫茶店や古着屋など、自分が心地よく感じていた場所と同じような空間を作りたかった」と話してくれた修さん。ここが今、まさにそんな場所になっています。

■あわい
岡山県加賀郡吉備中央町和田1527
営業日/月・金・日曜日
休み/火・水・木・土曜日
※毎週土曜日は美作市の大芦高原キャンプ場で出張喫茶
※イベント出店、臨時休業などは公式Instagramで確認
営業時間/10:00~18:00

可愛い看板が導いてくれる『オーガニカコーヒィ』

道の分岐点に立てられた小さな看板に導かれ小径を進んだ先にある『オーガニカコーヒィ』は、2021年5月にオープンした一軒。「本当にここに店が!?」という立地に驚かされますが、口コミや実際に飲んだコーヒーの味に惹かれて訪れる人が増えています。
森の中の細い道を抜けた先に待っているのはピンクの扉が可愛いお店。まさか道の行き止まりにこんな素敵なカフェがあるとは! 山の上にあるので見晴らし抜群で、まずはその景色に目を奪われます。

自然の景色を切り取る窓はまるで額縁のよう

母屋の隣に建つ納屋を改装した店舗は、木の梁や土壁など自然素材に囲まれた空間になっています。頭上に架かるコットンの布やドライフラワー、リースもナチュラルな雰囲気にぴったりです。ランダムに配置された窓は周囲の森や空を映し、まるで絶景を切り取る額縁のよう。
店主自らリノベーションした店は、梁のカーブに合わせてあえて歪な形にカットされた扉や土壁に埋め込まれたカラフルな瓶など、遊び心が随所に伺えます。陽が入る時間や角度によってさまざまな光が店内を彩ります。

本来の甘みや香りまで味わえる至福の一杯

使用しているコーヒー豆はエチオピア、ミャンマー、ラオス、メキシコなどで有機栽培されたものだけ。一杯一杯丁寧に注がれる様子を見ていると、コーヒーに対する真摯な気持ちが伝わってきます。
こちらではそれぞれの豆の個性が出るよう、店主自らが状態を確認して手作業で選別した豆を少量ずつ手網焙煎。特殊な方法で丁寧に焙煎された豆は甘みがあり奥深く、「ブラックでも飲みやすい!」と驚く人が多いといいます。
豆が持つ甘みや香りなど本来の味を堪能できる一杯と共に楽しみたいのが、奥さんが作るホームメイドスイーツ。季節の果物がのったフルーツショートやチーズケーキ、シュークリームやプリン、コーヒー屋のティラミスなど、日替わりで10種類程度がショーケースに並びます。

コーヒーもケーキもテイクアウトできるのが嬉しい

コーヒーはもちろん、オーガニックのサイダーやジンジャーエールなどのドリンク、ケーキ、焼き菓子もテイクアウトが可能です。ケーキは売り切れることもあるので、公式Instagramで要チェック。
自宅でも味わいたいという人にはコーヒー豆やドリップバッグも。ほかにもお店のロゴが入った帽子やコーヒー豆を保存するキャニスター缶などのオリジナルグッズも販売しています。ちなみにロゴマークのモチーフは吉備中央町が繁殖地として知られるブッポウソウ。“森の宝石”とも呼ばれる青く美しい鳥がデザインされています。

素敵なファミリーと絶景に出会える山の上の一軒

店主で焙煎士の笹田亮(りょう)さんとケーキ担当の奥様の愛美(あみ)さん。関西出身の笹田さんは岡山県高梁市での暮らしを経て昨年吉備中央町に移住、今年念願のカフェをオープン。決め手になったのは、山々を見渡せ、朝には雲海が広がり、ブッポウソウが毎年飛来する、そんな豊かな自然環境でした。「この場所からの町の絶景を見てもらいたい」と亮さん。山の上のカフェでは、ゆったりと過ごすひとときに美味しいコーヒーとケーキ、美しい自然が加わって、極上の癒し時間を約束してくれます。
■オーガニカコーヒィ
岡山県加賀郡吉備中央町竹荘3067
営業日/水~日曜日
休み/月・火曜日
営業時間/10:00~17:00(L.O.16:30)
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