水島工場夜景案内 〜 国内有数の工場夜景を訪ねて〜(倉敷市)
2025年11月、倉敷市内にて全国各地の工場夜景と自治体が一堂に会し、それぞれの工場夜景の魅力をPRするイベント「全国工場夜景サミットin倉敷」が開催されました。倉敷市では、日本夜景遺産に認定されている「鷲羽山スカイライン」からの「水島コンビナートの工場夜景」がPRされました。
空気が澄んだ冬、ぜひ訪れていただきたい全国有数の工場夜景スポットをご案内します。
- ライター
- toru.
- 掲載日
- 2026年1月6日
目次
水島コンビナートの紹介
水島コンビナート(水島工業地帯)は、瀬戸内海に臨む総面積約2,500haの空間に200を超える事業所が立地する、日本有数の工業地帯です。
その歴史は1950年代、高度経済成長期と呼ばれた時代にまでさかのぼります。
農業県から工業県への転換を目的に、高梁川の河口に広がる広大な埋立地と、大型船の入港ができる港(水島港)を整備し、石油化学を中心に多くの企業を誘致します。
現在は石油精製(ENEOS水島製油所)、鉄鋼生産(JFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区))、自動車(三菱自動車工業水島製作所)などを基幹に、日本を代表する重化学コンビナートとして発展を続けています。
1.鷲羽山スカイライン(水島展望台)
まずはじめに紹介するのは、水島から児島に至る「鷲羽山スカイライン(水島展望台)」から見る工場夜景。地元でも工場夜景といえばこの風景を思い浮かべるかたも多い、水島コンビナートを代表する風景です。
比較的近距離の高台から工場夜景を見おろせる場所は全国的にも珍しく、日本夜景遺産にも登録されています。
取材日は日没直後に訪問したので、水島灘に沈む夕陽と工場夜景の見事なコラボレーションが楽しめました。
【鷲羽山スカイライン(水島展望台)】
所在地:岡山県倉敷市呼松
駐車場:あり
2.児島宇野津海岸
水島コンビナートの南東に位置する宇野津地区。ENEOSの巨大な原油タンクの横を入っていくと、小さな船溜りがある「児島宇野津海岸」に到着します。
右手にある駐車スペースに車を置き、工場夜景を鑑賞します。なお、左手の山は私有地のため立ち入り禁止ですので注意してください。
対岸にある製油所(ENEOS)プラントの灯りが水面に映えるスポットで、筆者のお気に入りの場所でもあります。
【児島宇野津海岸】
所在地:岡山県倉敷市児島宇野津
駐車場:あり
3.サノヤスドッグ
水島コンビナートの南部に位置する塩生(しおなす)地区。倉敷市内の難読地名としても知られる当地にて、1974年より操業している「新来島サノヤス造船」。訪れたときもドッグでは巨大な貨物船が建造されていました。
造船所のドッグ横にあるため、「サノヤスドッグ」と呼ばれるこちらのスポット。釣りスポットとしてもよく知られていますが、造船所と対岸にあるJFEスチール西日本製鉄所(水島地区)の高炉がよく見えるスポットでもあります。
防波堤を歩いていくと、より近くに工場が見えます。
【サノヤスドッグ】
所在地:岡山県倉敷市児島塩生
駐車場:あり
4.板敷踏切
地域住民の足として、市民の生活に密着している「水島臨海鉄道」。全国と水島とを結ぶ貨物線は、水島コンビナートのなかに伸びています。
貨物列車のターミナルである「東水島駅」手前にある「板敷踏切」。こちらは線路越しに工場夜景が見えるスポットです。湾曲した二条のレールが工場夜景に照らされた構図は、ここでしか見ることのできない景色です。
駐車場は無いので、踏切を渡ったすぐ右手の広い路肩に車を停めるのがベターです。
また、すぐ近くには、日本遺産の構成文化財にも指定されている「板敷水門」もあります。
【板敷踏切】
所在地:岡山県倉敷市潮通
駐車場:なし(路肩に駐車スペースあり)
板敷水門とは?
板敷水門は、江戸時代に当地界隈にて行われた干拓の遺構です。
現在の板敷踏切より北側は農地として干拓によって造成された土地で、南側は水島コンビナートを造成する際の埋め立てにより作られた土地であることを現代に伝えています。
かつての田園地帯が、工業地帯になっていった歴史を今に伝える歴史遺産です。
5.玉島ハーバーアイランド
最後に紹介するのは、高梁川を渡った玉島地区にある人工島「玉島ハーバーアイランド」。
工場夜景とはやや趣きが異なるものの、ばら積み船が接岸する岸壁にて稼働するベルトコンベアを見ることができます。
また、コンテナ船の接岸する岸壁にはガントリークレーン(通称:キリン)が並ぶ姿も。
こちらも作業灯に照らされていて、独特の光景を醸し出しています。
【玉島ハーバーアイランド】
所在地:岡山県倉敷市玉島乙島
駐車場:なし(路肩に駐車スペースあり)
夜景タクシーの紹介
工場夜景スポットはいずれも公共交通機関でのアクセスが困難な場所であるため、「自家用車かレンタカーじゃないと工場夜景を楽しめないのでは?」と思われるかたが大多数かと思います。
そのような声にこたえて、水島地区にてタクシー事業を営む野村交通が「夜景タクシー」を始めました。
特別に許可を得た私道など、地元に密着したタクシー会社ならではのルートもあり、工場夜景をより思い出深いものにしてくれるのではないでしょうか。
水島発以外にも、倉敷発や児島発にも対応しているので、JRで遠方から来られたかたにも利用しやすいです。コースについても、お好みに合わせてアレンジしてくれるのはタクシーならではかと思います。
※前日17時までに要予約
おわりに
メジャーなスポットからややマニアックなスポットまで、水島コンビナートの夜景をめぐってみて筆者が感じたのは「いろんな角度から見ることができる夜景」であることです。
定番の鷲羽山スカイラインからの夜景はもちろんのこと、水辺に反射するプラントの光、間近に見える建造中の巨大な船、線路越しに見える工場夜景と、バラエティ豊かな工場夜景が凝縮されています。
また、国内有数の工場夜景であるものの、まだ十分に認知されていない部分もあります。
倉敷美観地区や鷲羽山といった、倉敷を代表する観光地からのアクセスも良好ですので、日中の観光のあとにめぐってみてはいかがでしょうか。
紹介したスポットの場所(地図)
- 水島展望台
- 児島宇野津海岸
- サノヤスドッグ
- 板敷踏切
- 玉島ハーバーアイランド
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