文学創造都市おかやま 〜 市民参加型のイベントも続々!気軽に本と文学に親しもう
岡山市は2023年10月にユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野に認定され、「文学による心豊かなまちづくり」を進めています。それを受けて近年、文学や本にまつわる市民参加型のイベントも増え、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。本記事では、岡山の文学にまつわるイベントや取り組みを紹介し、「文学創造都市おかやま」の魅力にせまります。
- ライター
- toru.
- 掲載日
- 2026年2月16日
目次
文学創造都市おかやまについて
2023年10月、岡山市はユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野に国内で初めて認定されました。
2026年で41回目となる文学賞「坪田譲治文学賞」の開催、全国有数の貸出冊数を誇る「岡山県立図書館」、そして過去から現在に至るまで多彩な文豪を輩出してきたまち、岡山市。それらをベースにした「文学による心豊かなまちづくり」をキーワードに、官民あげて文学にまつわるさまざまなイベントや取り組みがなされています。
ユネスコ創造都市ネットワークとは
「ユネスコ創造都市ネットワーク(UNESCO Creative Cities Network)」は、創造性を核とした都市間の国際的な連携によって、地域の創造産業の発展を図り、都市の持続可能な開発を目指すネットワークです。各都市は同ネットワークを活用し、知識・経験の交流、人材育成、プログラム協力を行います。
ユネスコ創造都市ネットワークは、7つの創造的な分野(文学、映画、音楽、デザイン、食文化、メディアアート、クラフト&フォークアート)を対象としています。 日本国内ではこれまで、文学分野を除く6分野で10都市が認定されていました。
今回の認定で岡山市を含めて55都市が加盟となり、ユネスコ創造都市ネットワーク加盟都市全体で350都市となりました。
(岡山市のサイトより引用)
坪田譲治文学賞
坪田譲治文学賞は、岡山市出身の児童文学作家で岡山市名誉市民の坪田譲二を顕彰し、1984年より始まった歴史ある賞。2026年で第41回目を迎えます。
選考委員は五木寛之氏や阿川佐和子氏といった、日本の文学界の第一線で活躍されるかたがたで構成されています。
選定は「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」を対象としていて、毎年2月下旬頃に贈呈式が開催されます。
ちなみに2026年(第41回)の受賞作は、北澤平祐(きたざわ へいすけ)氏の青春小説「ユニコーンレターストーリー」です。
坪田譲治について
坪田譲治は昭和に活躍した児童文学作家で、代表作として自身の子供時代を投影した「善太と三平」シリーズの『風の中の子供』や『子供の四季』、そして『お化けの世界』などが挙げられます。
JR岡山駅西口には、坪田の作品にちなみ、通称「善太と三平の像」と呼ばれる銅像が建っています。

吉備路文学館
JR岡山駅から徒歩約15分の場所にある、文学をテーマにした博物館。1986年に中国銀行の創立50周年を記念して設立されました。
館内には明治時代以後に活躍した吉備路(岡山県、広島県東部)ゆかりの小説家や歌人、俳人、映画人などにまつわる貴重な作品や資料を収集・展示しています。また、企画展も都度開催されています。
おかやま文学フェスティバル
近年は「おかやま文学フェスティバル」として、ZINE(ジン)スタジアムや、おかやま文芸商店街など、市民参加型のイベントも開催されています。
おかやま文芸手帖の紹介
おかやま文学フェスティバルに関連して、「おかやま文芸手帖」が制作されました。
こちらの手帖は、岡山市内の書店やブックイベントなどで販売(300円)されています。
中は読書ノートとして利用できるようにデザインされていますが、スタンプ帳や日記帳など、それ以外の使い方ももちろんOK。
また、こちらの手帖を書店や図書館、ブックイベントの会場に持参すると「スタンプラリー」に参加可能です。所定のスタンプが集まると、ZINEスタジアム、おかやま文芸商店街の会場にて素敵な景品がもらえるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
販売場所など、詳しくは公式サイトを参照してください。
表町ブックストリート
2025年10月、岡山市街地にある表町商店街を会場に「表町ブックストリート」が開催されました。
市民参加型の「一箱古本市」では、個人から地域の出版社まで、趣向を凝らした数多くのブースが商店街の中央にずらりと並びます。
古本だけでなく、雑貨やZINE(ジン)と呼ばれる自主制作による小冊子なども販売され、数多くのかたが足をとめていました。
ZINEスタジアム
2026年3月、JR北長瀬駅近くの岡山ドームにて開催される「ZINEスタジアム」では、小部数印刷物(ZINE、リトルプレス)の展示販売、トークイベントやワークショップ、読み聞かせが行われます。
ZINE(ジン)とは
個人やグループにて制作・発行する小部数自主出版物のこと。近年、同様の即売会が全国各地で開催され、人気を博しています。
文芸商店街
2025年まで「おかやま文芸小学校」として、岡山市街地にある旧内山下小学校にて開催されていたイベントが、今年は表町商店街に会場を移します。
岡山県内外より個性的な書店や出版社が一斉に集うイベントで、2026年は3月20日(金・祝)、21日(土)の2日間の開催です。
本の販売以外にも、ワークショップやトークイベントなども企画されています。
おかやま文学フェスティバルについての詳細は、公式サイトを参照してください。
文学創造都市おかやま発「ちいさな物語」マガジン「うったて」
文学創造都市おかやまのまちを描く冊子をテーマに、多くの市民のかたによる寄稿で綴られているフリーペーパー「うったて」。岡山市内でのイベントをはじめ、岡山県内各所の図書館や書店、公共施設などで頒布されています。
第3号は「わたしの御馳走帖」をテーマに、地元ライターが岡山市内の味なお店を数多く紹介しています。
ちなみに「うったて」とは、岡山の方言で習字の起筆を意味しています。
おわりに
文学というと何だか高尚で難しそうな印象を受けますが、岡山市で開催されている各種のイベントはいずれも敷居が低く、誰でも気軽に参加できます。
それは、現代に至るまで数多くの文豪を輩出し、全国有数の貸出冊数を誇る「岡山県立図書館」のある土地柄ゆえに、市民のなかに本や文学といったものが根付いているのではと、記事を書いていて感じました。
全国的に書店が減少しているなか、昨年は岡山市中心部の表町商店街に、個性的な4つの書店がオープンしています。
また、岡山市出身の児童文学作家「天川栄人(てんかわ えいと)」さんが2024年より活動の拠点を岡山に移したことも、近年のトピックとして挙げられます(文芸商店街ではトークイベントも開催されます)。
今回紹介した以外にも、岡山市内では文学を身近に感じられるイベントなどが多数開催されています。本との偶然の出会いを楽しみに、気軽に足を運んでみませんか。
紹介したスポットの場所(地図)
- 西川アイプラザ
- 吉備路文学館
- 岡山ドーム
- 表町商店街
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