【天文王国おかやま】美宙(びっちゅう)の天文・宿泊スポット10選

 今回は、美宙(びっちゅう)=備中地域の天文・宿泊スポットを北からご紹介いたします。(取材の都合上、今回は一部施設をご紹介出来ません。)
 2019年4月23日に、天文施設や星空資源を生かした観光振興に取り組む岡山県と県内7市町でつくる協議会は、2019年度の初会合を岡山市内で開き、「天文王国おかやま」をキャッチフレーズに、モニターツアーやスタンプラリーを展開することを決めました。今後、協議会参加・協議会非参加の天文施設などをご紹介いたします。
 上の写真は、「天文王国おかやま」のチラシ・ポスターのイメージです。
 ※今回ご紹介した天文・宿泊スポットのすべてが、スタンプラリーの対象ではありません。
掲載日:2019年04月26日
  • ライター:船橋弘範
  • 3145 ビュー

1.美星天文台(井原市)

巨大な望遠鏡を有する国内最大規模の天文台
井原市美星町の高台に建つ美星天文台。“360度パノラマ展望”は星空を鑑賞するには絶好のロケーションです。口径101cmの望遠鏡を持つ国内でも最大規模の公開天文台でスターウォッチングが楽しめます。天文台だけではなく、星が美しく見える町として有名な美星町には光害防止条例があり、最高の条件で星空を鑑賞できる環境が整っています。 七夕の日などは“美しい天の川”を見るために多くの観光客が訪れます。
 写真は、昼間の望遠鏡解説時のものです。
 職員さんが口径101cm望遠鏡を操作し、画像を交えながら望遠鏡について解説していただけます。晴れていれば青空の中に輝く一等星を見ることもできます。
 この日は晴れていましたので、こと座のベガ・アルクトゥースを奈良県からのお客様グループと観望しました。 写真は、昼間の望遠鏡解説時のものです。
 写真は、美星天文台の館内1階の様子で、デコレーションが素晴らしいです。天文グッズの販売も行われています。

2.美星スペースガードセンター(井原市)

 地球に接近する小惑星や、地球の軌道上にある使い終わった人工衛星やロケット、その破片などの「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)の観測を行っているJAXAの観測施設で、見学は出来ません。

 展示室が併設されており、日本の宇宙開発やスペースデブリ観測について学ぶことができます。
 開館時間:13:45~22:00(金・土・日・月曜日)、9:30~16:00(火・水曜日)8:30~16:00、休館日:木曜日、※見学は無料です。

3.星空公園(井原市)

 海上保安庁の美星水路観測所の施設を井原市が国から貸与を受け、管理運営している施設です。 口径60cm望遠鏡を備え、月に一度、美星天文台職員が観望会を行っています。資格所有者に望遠鏡及び施設の貸し出しも行っています。
 美星天文台から5kmほど離れた、大倉龍王山頂上近く(井原市美星町宇戸1165番地54)にあります。

星空のある風景 タイムラプス 4K #86 ~願いかなう星空

映像提供:小林 幹也(spitzchu)さん
埼玉県から遠征され、美しい星空・雲の流れ・天と地上の天の川を見事に撮影されています。
※動画は約2分13秒ありますので、Wi-Fi環境でご覧ください。

4.矢掛屋(矢掛町)

  江戸時代からの古民家をそのまま甦らせた集いの宿「矢掛屋INN&SUITES」。館内は伝統とモダンが調和するくつろぎの雰囲気。古木の温もりが感じられ、落ち着きのある空間を演出しています。家族水入らずで、お仲間で、ゆったりと寛ぐことができます。
 矢掛屋 では、美星天文台への「星空ツアー」(宿泊者のみ、定員20名、当日申し込み可)を実施しています。詳細は、矢掛屋にお問い合わせください。

5.岡山天文博物館(浅口市)

プラネタリウムや太陽観測など、身近な宇宙を体験
 最新鋭のプラネタリウムでまるで本物のような美しい星空を見ることができるほか、天体に関する様々な展示品により身近な宇宙を体験できます。2018年3月にリニューアルオープンしました。
 隣接地には、アジア最大級の3.8m新技術望遠鏡(せいめい望遠鏡)を備えた京都大学岡山天文台や国立天文台の口径188cm反射望遠鏡ドームがあり、展望デッキ等から雄姿を望むことができます。

 数々のイベントがありますので、岡山天文博物館(Okayama Astronomical Museum)のfacebookページも併せてご確認ください。

【天文王国おかやま】竹林寺山天文台ドーム群と岡山天文博物館

 岡山天文博物館・国立天文台188cm反射望遠鏡ドームなど・京都大学岡山天文台せいめい望遠鏡ドームを施設管理者のご担当者立ち合いのもと、特別な許可をいただいて、ドローンで空撮しました。
※動画は約3分ありますので、Wi-Fi環境でご覧ください。
 国内初導入となる最新型の光学式投映機 Cosmo LeapΣ の星空は「素晴らしい!」の一言です。くっきり明るい星々のおかげで漆黒の空が際だち、まるでどこかの離島で星空を見あげているよう!しばし癒しの時間を感じることができました。
 デジタル式プラネタリウム Media GlobeΣ の映像も鮮やかになり、ますます迫力満点の映像を楽しめるようになりました。ぜひこの素晴らしい星空&映像を見に来てください!
 写真提供:コニカミノルタプラネタリウム
 ミュージアムショップの一角の写真です。
 地元の特産品や宇宙関係のグッズがとても充実しています。地元のお酒や「かもがたうどん」などたくさんの商品がありますので、おみやげにいかがでしょうか。

6.京都大学岡山天文台(浅口市、矢掛町)

 せいめい望遠鏡をドームの外周回廊(ドーム3階)の窓から見学できます。
 開館時間:9:00~16:30
 雨天・積雪・強風時は中止、車の乗り入れは出来ません、エレベーターはありません。
 写真は、特別な許可をいただいて、ご担当者立ち合いのもと、ドローンで空撮したものです。
 2019年2月20日、せいめい望遠鏡ドーム内で、「京都大学 岡山天文台 せいめい望遠鏡完成記念式典」が行われました。その時に撮影した写真です。
 通常は、ドーム内に立ち入ることは出来ません。
 前回の取材時には無かった、銘板や補助の望遠鏡が付いたり、細かな追加がありました。
 望遠鏡各部の色は、地元の小学生へのアンケートにより、決まったそうです。
  2019年2月20日、せいめい望遠鏡ドーム内で、「京都大学 岡山天文台 せいめい望遠鏡完成記念式典」が行われました。その時に撮影した写真です。
 望遠鏡の上下方向の移動・左右への回転、高速に移動しており、参加者からは、驚きの声があがっていました。
 数年後には、せいめい望遠鏡でご自分の眼で星を観る眼視が可能になるそうです。眼視が可能になりましたら、世界で2番目に大きな望遠鏡になるそうです。

7.国立天文台(旧 岡山天体物理観測所)188cm反射望遠鏡(浅口市)

 毎年夏になると、188cm反射望遠鏡を使用しての天体観望会が開催されます。研究施設ですので、通常は、夜間の立ち入りは禁止されています。竹林寺山頂で、星と天文台ドームと夜景を見ることが出来ます。
 なお、昼間は窓越しに188cm反射望遠鏡を見ることが出来ます。開館時間:9:00~16:30で、岡山天文博物館の正面右に昇り道があります。 

 この時の観望対象の天体は、土星とヘルクレス座にあるM13(球状星団)でした。土星の惑星なども見えて楽しい観望会でした。
 188cm反射望遠鏡の一般への公開業務は浅口市が担当することになりましたので、今後、観望会の回数が増えると思います。ご興味のある方は岡山天文博物館の公式ホームページやfacebookページをチェックしましょう。

 また、2019年2月に、「188cm反射望遠鏡を一般に貸し出し!、研究利用がない日に教育や観光振興に活用するという方針で、料金は1日(10時から22時まで)で20万円。天体観測以外の利用も相談に応じる。利用の2か月前までに問い合わせ要。」というニュースがありました。お問い合わせは、浅口市役所 産業建設部産業振興課 電話:0865-44-9035まで。

8.ホテル ザ・ビュー瀬戸内(浅口市)

 竹林寺山にある岡山天文博物館や天文台から東南東に直線距離で約2km、天文施設に一番近いホテルです。
 昼は多島美、夕暮れのグラデーション、夜景と星、そして朝日。刻々と変化する瀬戸内の眺望を、全てのお部屋から楽しめます。
 屋上は、宿泊者専用の展望デッキで、瀬戸内の大パノラマを堪能できます。

ホテル ザ・ビュー瀬戸内 タイムラプス動画

遥照山山頂から撮影した、夕景のタイムラプス動画、約12秒です。

9.ライフパーク倉敷科学センター(倉敷市)

  2019年3月27日に倉敷科学センターのプラネタリウムがリニューアルオープンしました。従来とは別次元の「夕方のトワイライトから一番星が見える風景」・「満天の星空」・「天の川」・「流れ星」、そして「美しい映像」・「迫力の音響」で癒される時間・素晴らしい臨場感に満たされます。
 「世界最高品質の設備」と「人に優しい快適空間」の中でお好きな方・友人・ご家族・お一人で体感してください。
  生まれ変わった最新鋭プラネタリウムがいよいよデビュー!
1993年開館以来となる全面的なリニューアルで、世界最高品質のシステムへとグレードアップ。美しい星空の魅力を存分に伝えるために、こだわりぬかれた技術を詰め込んだ倉敷科学センターのプラネタリウムは「見る」を超えて「臨場感を味わう」次元に進化しました。その実力をぜひご体感ください!

倉敷科学センターの最新鋭プラネタリウム、三島学芸員さんにインタビュー

 リニューアルオープンの当日、投映終了後に、倉敷科学センターの「星の王子さま」こと三島和久学芸員さんに、操作卓(コンソール)前でお話を伺いました。
 いつも、三島さんのお声にいやされている方が多いことと思います。
 最新鋭プラネタリウムには、倉敷科学センターが25年間で培ってきた、プラネタリウムの投映ノウハウが詰まっています。
※動画は約3分ありますので、Wi-Fi環境でご覧ください。
【21メートルドームに展開する圧倒的な巨大映像】
 最新のレーザープロジェクタと強力なコンピュータグラフィックス技術を駆使し、ドームスクリーン前面に巨大映像を映写。映像に包まれるような圧倒的な迫力が特徴です。
 天文シミュレーションから銀河のかなたへの宇宙旅行、科学映画作品の上映まで、みなさんを科学の冒険の旅へといざないます。
【水平解像度10Kが魅せる美しさと臨場感】
 倉敷科学センターのプラネタリウムは、25度前方に傾いた傾斜式ドーム。星と風景を一体的に表現することが得意な方式です。この特性を最大に引き出してくれるのが超高精細10Kデジタルパノラマシステム。
 世界最高品質の性能を持つプラネタリウムと、このシステムが融合した星空は至極の美しさ。倉敷市が誇る国内屈指の海景美で知られている「瀬戸内海国立公園・鷲羽山(わしゅうざん)」からながめる、瀬戸大橋に沈む夕日と星空の情景をぜひご体感ください。

10.倉敷天文台(倉敷市)

 倉敷天文台は大正時代、原澄治氏により創設されました。
 当時は官立の天文台しかなく、一般の人は望遠鏡を覗くことができませんでした。そこで京都大学教授の山本一清博士が設立した天文同好会の岡山支部長、水野千里氏により晴天日数の多い岡山で天文台設置運動が興り、大正15年(1926年)、イギリスより購入した32cm反射望遠鏡(鏡はカルバー研磨)の設置により誕生したのが倉敷天文台です。
 現在でも地域の人々に天文一般知識普及活動を無料で行い、月に一回の天体観望会を実施しています。
 写真は、貴重な古き時代の「倉敷天文台」風景です。(写真提供:公益財団法人倉敷天文台)
 「原澄治・本田實記念館」の1階は、「本田實記念室」として、本田實が愛用した観測機や星の写真の撮影フィルム、新彗星、新星の発見により贈られたメダル、少年のころ初めて作った小さな望遠鏡のレンズや彗星捜査を決意させた図書などの遺品や写真、新彗星・新星の発見により日本天文学会より贈られたメダルなどが展示されています。
 「原澄治・本田實記念館」の2階は、「原澄治記念室」として天文台設立時に購入した32cm反射望遠鏡・昭和27年に設置の12cm屈折望遠鏡・創設の頃やその後の天文台関係の文献や新聞記事・創設者原澄治の書や陶芸作品・蔵書を展示しています。
 ※記念館の見学:館員が常駐されていませんので、事前に電話かメールにて予約して下さい。
  開館時間:13:00~17:00、開館曜日:月・水・金曜日のみ開館(祝日・年末年始を除く)
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