せとうちアイランドホッピング!笠岡港から四国へ渡る幻の航路に乗船してみた
瀬戸大橋をはじめとする本四連絡橋が架かる前、本州と四国を往来する手段として瀬戸内の津々浦々に旅客船の航路が網の目のように張り巡らされていました。現在では数少なくなったものの、島を経由して本州と四国を結ぶ航路が瀬戸内海の各地に残されています。笠岡諸島の真鍋島と、香川県多度津町の佐柳島を結ぶ航路(笠岡〜佐柳本浦航路)もそのひとつで、毎週土曜日に旅客船が一往復運航されています。
今回は、笠岡しまたびアンバサダーも務めている筆者が、笠岡(住吉)港から真鍋島を経由して、香川県の多度津港に至る「せとうちアイランドホッピング」の船旅をご案内します。
- ライター
- toru.
- 掲載日
- 2026年10月23日
笠岡港(住吉港)からスタート
JR笠岡駅から徒歩約10分のところにある笠岡港(住吉港)。旅客船が発着するターミナル「みなと・こばなし」が島旅の起点です。
経由地の真鍋島にて島内散策をするため、9時10分発の高速船で真鍋島に向かいます。土曜日の午前ということもあり、さまざまな目的で島に向かう人でターミナルは賑わっていました。
本州と四国の中間地点・真鍋島
笠岡港(住吉港)より南東へ約18kmに位置する真鍋島。ちょうど本州と四国の中間に位置していて、別名「五里五里(ごりこり)」と呼ばれ、古来より四国とのつながりも深い島です。
昔ながらの瀬戸内の離島の原風景が残る島内は、徒歩でめぐることができます。点在するビューポイントからは対岸の笠岡市や、倉敷市にある水島コンビナートの工場群、南側は四国・香川県の荘内半島などがよく見えます。
幻の航路、真鍋島〜佐柳島に乗船
島内散策から戻り、14時30分に出航する佐柳島(本浦港)行きの船の出発を待ちます。待合室は近年リニューアルされていてとても快適でした。
出航10分前くらいから乗船が開始され、定刻の14時30分に真鍋島本浦港を出航。
佐柳島(本浦港)までの所要時間は約20分。この日の乗客は筆者1名のみということで、つかの間のプライベートクルーズを楽しみました。
真鍋島(岡山県)と佐柳島(香川県)は直線距離で約4km程度。後方のデッキに立つと、両島の様子がよく分かります。
船は真鍋島の東側をぐるりと回り、そのまま南に舵を切ります。佐柳島の西側から南へ回り込み、ほどなく佐柳島の本浦港に入港しました。
先ほどまで乗っていた船は、折り返し真鍋島(本浦港)行きとして運航されます。この便は多度津港(香川県)からの定期船と接続していることもあり、乗換客の姿も見られました。
佐柳島から多度津行きの船に乗り換え
佐柳島は香川県仲多度郡多度津町にある離島で、近年はSNSなどを通し「猫の島」として注目を浴びています。多度津行きの旅客船の乗り換えまで約30分ほど時間があったので、筆者も港周辺を散策してみました。
15時19分、多度津行きの旅客船が入港。この日は普段運行されているフェリー「新なぎさ2」が修理中のため代船での運航でした。途中、瀬戸内国際芸術祭の会場にもなっている「高見島」を経由し、多度津港までは約50分の船旅です。
多度津港に到着
16時12分、多度津港に到着しました。ここは江戸時代よりこんぴらさん(金刀比羅宮)への参拝者を迎えてきた「海の玄関口」。そんな歴史ある港より四国へ上陸し、帰りの電車に乗るためJR多度津駅を目指します。
多度津港から歩くこと約20分、JR多度津駅に到着しました。
おわりに
以前から気になっていた「幻の航路」は、船が本州と四国を結ぶメインルートであった時代の名残りを感じられる航路でした。
香川県や愛媛県に多い苗字である「真鍋姓」のルーツは、笠岡諸島の真鍋島であると伝わるように、かつては笠岡諸島、特に真鍋島と四国(多度津)とは県を越えて深い繋がりがあったそうです。
また、今回紹介したルートとは逆に、多度津港から佐柳島、真鍋島を経由して笠岡港(住吉港)に至る航路もあります。
飛び石のように海を渡る「アイランドホッピング」を楽しみつつ、瀬戸内海の原風景を訪ねて、笠岡諸島に出かけてみませんか。
紹介したスポットの場所(地図)
- 笠岡港
- 真鍋島
- 佐柳島
- 多度津港
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。






























































