事前WEB予約も可能になった!倉敷美観地区「くらしき川舟流し」を体験してきた
倉敷美観地区の「くらしき川舟流し」は、風情ある和舟に乗って倉敷川をゆっくり巡る約20分間の観光体験です。これまで当日現地での申し込みのみだったのが、2026年10月から事前WEB予約もできるようになり、より便利になりました。白壁の蔵屋敷、風に揺れる柳、石橋など、倉敷ならではの風景を水面に近い目線から楽しめ、歩いて巡る倉敷美観地区とは、また違った魅力があります。そんな人気の体験を現地取材してきました!
- ライター
- 高杉郁子
- 掲載日
- 2026年11月2日
目次
「くらしき川舟流し」とは?
「くらしき川舟流し」は、昔ながらの和舟に乗り、倉敷川を船頭さんの案内で約20分間ゆったりと巡れる倉敷美観地区の定番観光のひとつです。江戸時代は幕府の直轄地である天領として、その後綿花で栄え、紡績業が発展した倉敷。この倉敷川は物資を運ぶ水路として利用されていました。そんな倉敷の歴史やエピソードを船頭さんから聞けるのも楽しみのひとつです。
新たに事前WEB予約ができるように!
乗船チケットは倉敷館観光案内所で9時から販売されますが、先着順なのでお昼過ぎには完売してしまうことが多く、早めの購入がおすすめです。しかし、2026年10月からはWEB予約が可能になりました!WEB予約なら出かける前に予約しておき、当日は出発時間の10分前までに「川舟乗船所」へ直接行けばOK。当日券とWEB予約の数は半分ずつの配分になっています。
■キャンセル・払い戻しについて
WEB予約の場合、乗船前日の15時以降のキャンセルや出発時間に乗り遅れた等の、運航中止以外のお客様都合による払い戻しはできません。運航中止の時は、当日のみ倉敷観光案内所で払い戻しができます。
【倉敷館観光案内所】
所在地:岡山県倉敷市中央1-4-8
TEL:086-422-0542
営業時間:9:00~18:00
乗船料金:1,000円(大人)、500円(5歳~小学生)、5歳未満は無料
始発:9:30/最終便:17:00
※コインロッカーあり
川舟乗場は倉敷観光案内所の対岸
乗船場所は倉敷館観光案内所の前の川を挟んで対岸になります。出発10分前に集合し、傘を受け取って舟に乗り込みます。傘は風が吹くと脱げやすいので、紐を締めるのをおすすめします。
船頭さんの話を聞きながら出発!さわやかな秋の風が水面に吹いてくる中をゆったりと進んでいきます。
川面から見上げる「大原美術館」
倉敷美観地区のシンボル的スポットでもある「大原美術館」は、1930年(昭和5年)に開館した日本初の西洋美術館です。倉敷の実業家・大原孫三郎が支援した画家の児島虎次郎が、ヨーロッパで収集した優れた美術品を多くの人に公開するために設立されました。エル・グレコ「受胎告知」、クロード・モネ「睡蓮」などが有名です。
5本爪の龍が宿る「今橋」
大原美術館の前に架かる「今橋(いまばし)」は、当時皇太子だった昭和天皇の倉敷訪問に合わせて架け替えられた石造りの橋です。工事を手掛けたのは大原美術館の創設者でもある大原孫三郎で、わずか40日間の短い工期で完成したと伝えられています。見どころは、児島虎次郎がデザインした20体の龍。橋の欄干の内側には平面的な浮彫、外側には立体的な浮き彫りがデザインされています。龍の爪が5本あるのも特徴で、天皇陛下に敬意を払ったデザインとされています。龍は縁起の良い生き物で、大原孫三郎の干支が辰年だったことにも由来しています。
大原家の旧別邸「有隣荘」
大原美術館の川を挟んで向かいに立つ「有隣荘(ゆうりんそう)」は大原家の旧別邸で、大原孫三郎が病弱だった妻を気遣い、家族が落ち着いて暮らせる住まいとして建てたもので、後に国内外の来賓を迎える迎賓館としても使われました。美しい緑色の瓦屋根が特徴で、泉州堺の瓦職人に特別注文し、独特の釉薬を使って焼かれた高価な瓦です。地元では「緑御殿(みどりごてん)」とも呼ばれています。
約280年の歴史を持つ旅館「鶴形」
「鶴形」は、1744年徳川幕府の第8代将軍・徳川吉宗の時代に建築され、約280年の歴史を持つ商家建築で、倉敷の伝統的な料理が味わえる老舗旅館です。川舟からは見えませんでしたが、中庭の松は倉敷で一番古いと言われているそうです。
今も現役のポスト「書状集箱」
「書状集箱」はポストで、現在も郵便ポストとして使われています。1871年(明治4年)、郵便事業創業当時使われていた時のものと同じ型だそうです。
真下から見られる「中橋」
「中橋」はもともと木造でしたが、壊れたことをきっかけに1877年(明治10年)に石橋に架け替えられました。最大の特徴は、米や物資を運ぶ川舟が橋の下を通りやすくするために、中央部分が緩やかに盛り上がっていることです。橋の下で川舟を停めて、石碑の説明をしてくださいました。川舟でないと見られない貴重な体験です。
江戸時代後期の米蔵を改装した「倉敷民藝館」
江戸時代後期の米蔵を改装した建物で、1948年(昭和23年)、大原孫三郎の長男・大原總一郎が尽力し開館しました。民藝とは「民衆的工芸」を略した言葉で、1920年代に思想家・柳宗悦らによって提唱されました。「名もなき職人が、日々の暮らしのためにつくった品物にも、美しさがある」ということです。
美観地区内にある「大手まんぢゅうカフェ」
「大手まんぢゅう」は日本三大饅頭の一つでもあり、岡山を代表する伝統銘菓。本店は岡山市(北区京橋町)ですが、倉敷美観地区には店舗兼カフェがあります。
四季折々の自然風景も魅力
倉敷美観地区は四季折々の違った魅力が楽しめる場所です。秋はソメイヨシノの木が色付いてきれいでした。また、センダンの木も実を付けていました。冬は枝しかありませんが、それはそれで落ち着いた風景。春には桜が咲き、白壁の町並みに彩を添えます。夏は柳が風になびく姿が涼しげです。倉敷美観地区内には電線が地中に埋められているので、四季の風情がそのまま生きています。
10月・11月は土曜日の夜も川舟が運航
令和8年度の「夜のくらしき川舟流し」は、10月、11月の土曜日に実施されています。18時~19時に30分ごと計3便運航されます。倉敷美観地区のライトアップを水面から眺めるのも風情があっていいですよ。
船頭さんありがとうございました
今回お世話になった船頭の三好さんはジーンズソムリエの資格もお持ちで、お話上手でした。船頭さんが竿を操りながら、生の声で説明をしてくださるのがとても心地よく、風情を感じることができました。倉敷観光の際は、ぜひ川舟体験してみてください!
地図
- くらしき川舟流し
- 倉敷館観光案内所
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