収穫体験&釜戸ご飯!「農家民宿ほわ」で楽しむ里山の暮らし(吉備中央町)
田んぼや畑、緑豊かな里山に囲まれた吉備中央町の「農家民宿ほわ」。季節の野菜を収穫したり、薪をくべて釜戸でご飯を炊いたりと、農家さんの暮らしに触れられる宿です。今回は実際の収穫体験とともに、「農家民宿ほわ」で楽しめる田舎時間を紹介します。
- ライター
- こばん(小林美希)
- 掲載日
- 2026年10月26日
ほっとして、わくわくする「農家民宿ほわ」
「農家民宿ほわ」は、吉備中央町吉川ののどかな集落にある1日1組限定の農家民宿です。
宿主・ばんのさんは、田舎暮らしがしたいと2014年に移住。ぶどうやお米、野菜を育てながら、2019年に農家民宿を始めました。「ほわ」という名前には、「ほっとする」と「わくわく」というふたつの意味が込められており、「自然の中で力を抜いてくつろぎながら、普段の生活ではできない体験を楽しんでほしい」という想いで訪れる人を迎えています。
営業期間は10月からゴールデンウィークまで。家族で訪れる人はもちろん、ひとりで田舎暮らしを体験しに来る人もいるそうです。
農家さんと一緒に季節の収穫体験!
季節に応じた農作物の収穫体験が楽しめるのがこちらの魅力です。宿の周りや、車で10分ほどの場所にある畑などで、その時季に育っている野菜を収穫できます。
今回、10月中旬に私が体験させていただいたのは、ぶどうの収穫です。ばんのさんが営む農園では、20種類近くのぶどうを栽培。農薬の使用をできるだけ抑えることにこだわり、無農薬のものもあるそうです。案内していただくと、初めて聞く品種名が次々に登場しました。
ぶどう棚の下に入ると、頭上には緑の葉が広がり、その間からやわらかな光が差し込みます。房が実っている様子をこんなに間近で見る機会はなかなかなく、思わず見入ってしまいました。
今回収穫したのは、甲斐乙女とシャインマスカットをかけ合わせた「コトピー」という品種です。このぶどうは色付けのため袋をかけずに育てるのだとか。そういったお話も興味深いです。
どの房にしようかと見比べる時間から、すでにわくわく。自分の手で収穫すると、ひと房のぶどうが特別に感じられます。収穫したぶどうは宿に戻ってからいただけます。コトピーは、ぱりっとはじける食感や香り高い甘さとすっきりとした後味が印象的でした。
ぶどうのシーズンは例年8月下旬から10月初旬ごろ。通常は農家民宿の営業時期と重なることが少ないため、今回は収穫ができてラッキーでした。
10月からの通常の営業期間に収穫体験ができるのは、さつまいもや大根、カブ、白菜、キャベツ、えんどうなど、秋から春にかけての野菜が中心です。
なかには「収穫を手伝いたい!」と夢中になって、ひとりで何キロものさつまいもを掘る人もいるのだとか。土の中から次々に出てくると、ついもうひとつ、と掘りたくなりそうです。収穫できるものは季節や生育状況によって変わるので、予約時に確認してみてください。
薪をくべて炊く、釜戸ご飯
収穫体験とあわせて人気なのが、屋外の釜戸でご飯を炊く体験です。
炊くのは、ばんのさんが育てたお米。薪をくべ、火をおこして炊き上げます。普段は炊飯器におまかせしているご飯も、ここでは炊けるまでの作業も楽しみのひとつです。羽釜に木のふた、薪、火吹き竹。昔ながらの道具を使う体験は、大人にとっても新鮮に感じられそう。
夕食には炊きたての白いご飯を味わい、翌朝は釜に残ったおこげをおじやにすることもあるそうです。収穫した野菜を料理に使えば、畑での体験の思い出話に花が咲きそう。
料理はばんのさん一家が暮らす母屋のキッチンで一緒に作ることができます。ひとりで訪れた宿泊者が、ご家族と一緒に食卓を囲むこともあるのだとか。農作業や料理を一緒にしながら、田舎での日々の暮らしについて話を聞けるのも、農家民宿の魅力です。
田園風景に囲まれて、のんびり過ごせる
宿泊するのは、母屋と別棟にある離れの客室です。畳の部屋には低い座卓が置かれ、木枠の窓が昔ながらの雰囲気。どこか懐かしい気持ちにさせてくれました。外に目を向ければ、田んぼや畑、その向こうに里山風景が広がります。
すぐ近くには林があり、敷地内ではにわとりたちや、愛猫のわかめちゃんにも出会えました。
体験を楽しんだ後は、部屋でのんびりしたり、外の景色を眺めたり。予定を詰め込まず、ゆっくり過ごしたくなります。
ご主人が手作りした外風呂も見せていただきました。独立した木造の小屋の中は、木のいい香り。井戸水を沸かすお風呂で、浴槽のそばの窓から外の緑を眺められる造りです。
自然を身近に感じながら、ゆっくりお湯につかる時間は気持ちよさそう。農作業をした日の締めくくりにもぴったりですね。
そのほか、やってみたいことに合わせて、滞在中の過ごし方を相談できます。自然ウォーキングやマッサージ、マヤ暦占いなど、癒しの体験もあります。どんな時間を過ごしたいか、予約時に相談してみてください。
おわりに
季節の作物を収穫し、釜戸でご飯を炊き、里山の景色を眺めながら過ごす。「農家民宿ほわ」には農家さんの暮らしに触れながら楽しめる体験がそろっています。ばんのさん自身が、田舎暮らしをしたくて吉備中央町に移住したひとり。これまで移住や農業の相談を受け、実際に移住につながった方もいるそうです。家族で収穫の喜びを味わいたい方も、ひとりでゆっくり田舎の暮らしに触れてみたい方も、「農家民宿ほわ」で、ほっとして、わくわくする時間を過ごしてみませんか。
<施設情報>農家民宿ほわ
所在地:岡山県加賀郡吉備中央町吉川730
TEL:0866-54-1301(吉備中央町農家民宿推進協議会事務局)
アクセス:岡山自動車道賀陽ICから約15分/JR岡山駅から吉備高原都市行きバス約60分「きびプラザ」下車、送迎あり
予約:電話、インターネット

地図
- 農家民宿 ほわ
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