2026年 午年は寄島「大浦神社」へ!馬にあやかり勝運・飛躍の一年に(浅口市)
2026年の干支は「午(うま)」。力強く駆ける馬は、古来より神様の乗り物として大切にされ、開運や飛躍の象徴とされてきました。
そんな午年にぜひ訪れたいのが、浅口市寄島町にある「大浦神社」。460年以上続く「競馬神事」が伝わる、全国的にも珍しい馬ゆかりの神社です。
- ライター
- こばん(小林美希)
- 掲載日
- 2025年12月26日
460年の伝統「競馬神事」
大浦神社は、毎年10月第一日曜日の秋季例大祭で奉納される「競馬神事」で有名です。
戦国時代の1559年、細川通董が社殿を三郎島の霊地から現在の場所へ遷した際、神幸行事として40頭(地頭株20頭、領家株20頭)の神馬を参列させたのが「競馬神事」の始まりとされています。
現在は、地頭株・領家株から神馬一頭ずつが競馬神事で活躍します。
祭りの当日、神様を乗せた神輿が町を巡る「神幸行列」には神馬2頭も加わります。
そして夕刻、一行が神社に還ってくると、祭りはクライマックスへ。観客で埋め尽くされた境内を、神輿は「波乗り神事」と呼ばれる地面を引きずるような激しい練りを披露し、「千歳楽」や船の形をした山車「御船」も、威勢のいい掛け声とともに練ります。
最後に奉納されるのが競馬十二懸神事です。2頭の神馬が計12回、観客の目の前を全速力で疾走します。
伝説と歴史が息づく社殿
社伝によれば、大浦神社の起源は、今から約1800年前まで遡ります。神功皇后が遠征の帰途に立ち寄ったことがはじまりとされ、「寄島」という地名の由来にもなったと伝わります。
陰陽師・安倍晴明が三郎島を訪れ、三ツ山を見下ろせる地に、応神天皇・仲哀天皇・神功皇后の三神を祀ったと語り継がれてきました。
そして、戦国時代の1559年、細川通董が青佐山城の鬼門(北東)を封じるために、三郎島にあった八幡宮を現在の場所へ遷座させたと伝えられています。
現在の社殿は、本殿、祝詞殿、幣殿、拝殿、そして大鳥居が「登録有形文化財」に指定されています。その場に行くと、厳かな気持ちにさせてくれます。
大しめ縄
拝殿を彩るのは、2025年12月に新調されたばかりの「大しめ縄」。
伝統を絶やすまいと稲藁を用いた昔ながらの方法で、職人や地域の神社総代の方々によりなわれたもの。
参拝の際は、ぜひその迫力と手仕事の美しさを間近で体感してみてください。

境内を歩いてみよう
競馬神事は秋祭りのみの神事ですが、境内には「馬」にまつわるスポットが点在しています。
参道を進むと迎えてくれるのが、神馬像です。今にも駆け出しそうな躍動感あふれる姿は、新年の飛躍を願うフォトスポットとして人気になりそう。
本殿の西側にある石柱は、神事の際、出番を待つ神馬を繋ぎ止めておくために古くから使われてきました。
「御厩舎」を覗くと、白馬の像が静かに佇んでいます。
御神木である「招霊の木」。天岩戸伝説にも登場する神聖な木で、凛とした佇まいです。
午年祈願の授与品
参拝の後は、馬ゆかりの神社ならではの授与品(お守りや御朱印)をぜひ。
躍動する馬が描かれた、黄金色に輝くお守りです。勝負に・受験に・商売に・試合に・病気に・恋愛に・・・ここぞという時の勝運を授かりたい方におすすめです。
ほかにも、新年には競馬神事で騎手が身につけた「たすき」を分かち合ったお守りも授与される予定です。勝負運のほか、古くから妊婦さんがお腹に巻く「腹帯」として使われてきたことから、安産祈願のお守りとしても知られています。
競馬神事の様子を描いたものや、寄島名物「アッケシソウ」をあしらったものなど、意匠を凝らした御朱印が人気です。
さらに、2026年には、2頭の馬が美しく描かれたオリジナルの御朱印帳も登場します。
お正月には華やかな午年限定御朱印が3種類登場予定。
こちらはお正月限定絵馬。縁起のいい左馬(「馬」の字を左右反転させた縁起物)が描かれています。
お正月限定ではない絵馬には2頭の馬が描かれています。
境内の大きな松の木から落ちた松ぼっくりを絵馬と共にお供えする光景も。
駆け抜ける馬の焼印が押された玉子せんべい。ほんのり甘くサクサクとした食感で、参拝のお土産にぴったりです。
パッケージにはそれぞれの岩に松が生えていたかつての三ツ山の姿が描かれています。
2026年は、馬のように力強く、軽やかに駆け上がる飛躍の一年に。
午年の始まりに、岡山・寄島の大浦神社へ、幸運を授かりに訪れてみてください。
【大浦神社】
所在地:岡山県浅口市寄島町7756
TEL:0865-54-2408
駐車場:あり
地図
- 大浦神社
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