【岡山の古墳】御朱印ですか？いいえ、御墳印です。「御墳印ラリー“古墳に行くんじゃ”」に新たな御墳印が登場！
日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」推進協議会による「御墳印ラリー」に「浦間茶臼山古墳」の御墳印が新たに追加されました。計8つの古墳が記された無料台紙をゲットして、岡山県を代表する8つの古墳をめぐるラリーに挑戦しよう！
- ライター
- 田中シンペイ
- 掲載日
- 2025年12月25日
目次
御墳印ラリーとは
日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」推進協議会では、御墳印ラリー「古墳に行くんじゃ」と題して、構成文化財の古墳をデザイン化した御墳印（スタンプ）と無料台紙を各所に設置するキャンペーンを令和４年から実施しています。
今回、日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」の構成文化財に追加認定された「浦間茶臼山古墳」の御墳印が新たに制作され、無料台紙もそれまでの7つから8つへリニューアルされました。桃太郎伝説の背景に思いを馳せながら、岡山県を代表する8つの古墳をめぐる旅を楽しみましょう。
※現時点ではラリーそのものに実施期限はありません
※現在はラリーを完遂しても景品の進呈等はありません
GOFUNIN Rally パンフレット
「GOFUNIN Rally パンフレット」（スタンプ台紙）は、御墳印スタンプが設置されている施設のほか、各所の観光関連施設などで無料配布されています。
パンフレットの片面が御墳印（スタンプ）の台紙になっています。少し厚めの良い感じの紙が使われています。
これが御墳印！
御墳印は、こんな感じでそれぞれの古墳の近くにある施設内に設置されています。
御墳印を押すと、こんな素敵なデザインになっています！
それでは、以下に御墳印ラリーの対象となる8つの古墳をご紹介します。
造山古墳（岡山市）
■造山古墳（つくりやまこふん）の概要
5世紀初頭につくられた全国第4位の大きさを誇る巨大な前方後円墳です。1位の古墳は「造山古墳」より少し後の時代のもので、2位と3位の古墳はおよそ同じ時期のものですが正確な築造年代は分からないので、もしかすると一時的に国内最大だった可能性もあります。
■シンペイのひとこと耳より情報
前方部に鎮座する「荒神社」の境内に残された石棺の身と蓋は必見です！
■御墳印スタンプの設置場所
前方後円墳とは
諸説ありますが、基本的には円形の部分がお墓の本体で、そこに儀式などを行う祭壇として方形の部分を付け加えたと考えられています。便宜上“前方”や“後円”と呼んでいますが、実際には古墳の向きに前や後ろがあるわけではありません。また、規格化された前方後円墳が日本の各地に築かれた時代（3世紀末～7世紀頃）を「古墳時代」と呼びます。
作山古墳（総社市）
■作山古墳（つくりやまこふん）の概要
5世紀中頃の巨大な前方後円墳で、全国で第10位、岡山県内では第2位の大きさを誇ります。現在、大規模な調査や整備事業がスタートしていて、石室は未盗掘の可能性もあるそうです。
ちなみに「造山」も「作山」も読みは同じ「つくりやま」で紛らわしいので、岡山では「ぞうざんこふん」「さくざんこふん」と呼んで区別することがあります。
■シンペイのひとこと耳より情報
保存状態がとても良いので、その墳丘の美しさに注目してください！
■御墳印スタンプの設置場所
国分寺観光案内所 くろひめ亭（R.7.12.1～R.8.5.31まで）
※吉備路観光案内センターが改修中のため
両宮山古墳（赤磐市）
■両宮山古墳（りょうぐうざんこふん）の概要
岡山県内で3番目に大きな前方後円墳です。周濠が明確に残る古墳は岡山ではめずらしく、水面に映える姿は格別です。立派な墳丘を持ちながら、葺石や埴輪が確認されていないなど、多くの謎を秘めた古墳です。
■シンペイのひとこと耳より情報
徒歩圏内に隣接する「和田茶臼山古墳」や「森山古墳」などの規模の大きな陪塚（ばいちょう）も必見です！
■御墳印スタンプの設置場所
牟佐大塚古墳（岡山市）
■牟佐大塚古墳（むさおおつかこふん）の概要
巨石を用いた横穴式石室を持つ円墳で、石室内には巨大な家形石棺も残されています。これだけ大きな石室の内部に自由に立ち入れることはめずらしく、とても貴重な史跡だと思います。
■シンペイのひとこと耳より情報
夏季に羨道内に繁殖する黄金色に輝いて見える藻類「ヒカリモ」にも注目してください！
■御墳印スタンプの設置場所
古墳の石室とは
「竪穴式石室」…地面にくぼみを作って棺を納め、石や粘土で覆ったものです。一度埋葬すると二度と開けることはなく、原則として埋葬されるのはひとりです。
「横穴式石室」…棺を納める地下空間「玄室」に、真横から通じるトンネル状の通路「羨道（せんどう）」を設けて外部との出入りを容易にした石室です。埋葬された後、その親族が亡くなった場合などに追葬できるようにしたと考えられます。
箭田大塚古墳（倉敷市）
■箭田大塚古墳（やたおおつかこふん）の概要
巨石を用いた横穴式石室を持つ円墳です。とくに、奥壁は巨大な一枚岩「鏡石」で築かれていて圧巻です。
■シンペイのひとこと耳より情報
石室の奥に見えている「組み合わせ式石棺」に注目してみてください！
■御墳印スタンプの設置場所
こうもり塚古墳（総社市）
■こうもり塚古墳の概要
巨大な横穴式石室を持つ古墳としてはめずらしく円墳ではなく前方後円墳となっています。その形状は奈良県にある「五条野丸山古墳」の1/3相似形だと言われています。
■シンペイのひとこと耳より情報
巨大な石室に目を奪われがちですが、前方後円墳として独特の墳丘にも注目してください！
■御墳印スタンプの設置場所
国分寺観光案内所 くろひめ亭
楯築遺跡（倉敷市）
■楯築遺跡（たてつきいせき）の概要
弥生時代における国内最大級の墳丘墓で、後の前方後円墳を用いた祭祀のルーツではないかと考えられています。ちなみに、古墳時代のものではないので「古墳」とは呼ばず、一般的には楯築遺跡と呼ばれています。
■シンペイのひとこと耳より情報
収蔵庫に安置された楯築神社のご神体「旋帯文石・弧帯文石（国の重要文化財）」を窓から見られますので必見です！
■御墳印スタンプの設置場所
浦間茶臼山古墳（岡山市）
■浦間茶臼山古墳（うらまちゃうすやまこふん）の概要
3世紀後半につくられた吉備地方で最古級の前方後円墳です。全国的に見ても出現期の大型古墳として重要な史跡と考えられています。
■シンペイのひとこと耳より情報
奈良県にある国内最初期の巨大前方後円墳「箸墓古墳」の1/2相似形となる美しい墳丘は必見です！
■御墳印スタンプの設置場所
紹介したスポットの場所（地図）
- 造山古墳
- 作山古墳
- 両宮山古墳
- 牟佐大塚古墳
- 箭田大塚古墳
- こうもり塚古墳
- 楯築遺跡
- 浦間茶臼山古墳
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