生まれ変わった牛窓「Stay&Cafe Akebono」!海辺の宿&プロジェクションマッピングカフェ(瀬戸内市)
「日本のエーゲ海」と称される海景が広がる岡山県瀬戸内市牛窓。県内有数の人気ビーチの一つ、牛窓海水浴場に隣接している「Stey&Cafe Akebono」は2024年に類焼によって以前の施設が全焼し、約2年の歳月を経て再建を果たしました。よりくつろげる漁師宿&アップデートしたプロジェクションマッピングカフェとして始動した「Akebono」の魅力を紹介します。
- ライター
- イマオカ マコト
- 掲載日
- 2026年9月25日
目次
約50年続く宿が装いも新たに再出発
牛窓で約50年営業を続けてきた海辺の宿「あけぼの」。2023年にはプロジェクションマッピングカフェを併設し、「民宿&Cafe Akebono」として新たな道を歩んでいましたが、なんと翌年8月に類焼によって消失。このたび2年の期間を経て再建し、2026年8月に「Stay&Cafe Akebono」として再オープンしました。
漁師でオーナーの上田稔さん曰く「焼失後、再始動に向けて土地や空き物件を探しつつ、家族で今後について考えた末にこの場所での再建を選びました」とのこと。カフェのマスター上田翔吾さんは「Instagramなどを通じてたくさんの方が応援してくれた。その声に背中を押されてもう一度頑張ろうと思えた。家族や周囲の人たちの支えを受けながら新たなスタートを切れたんです」と話します。
再建にあたっては岡山県産の木材をふんだんに使用し、木の香りに包まれた施設に。カフェは以前よりも天井を高くして椅子も高めにするなど、年配の方や車いす利用者にも配慮。宿は以前より部屋数を減らし、一部屋あたりのスペースを広げて宿泊可能人数を増やすなど、新生「Akebono」は、幅広い世代がより過ごしやすい場所へと進化しました。
没入感アップ!プロジェクションマッピングカフェ
他に類を見ない3面の壁にプロジェクションマッピングが投影されるカフェとして人気を博していた1階のカフェは、再建後は天井を高くしたことでスクリーンが大きくなり、音響にもこだわって、さらに没入できる空間になっています。「海辺にあるカフェだから海が見える」というスタイルとは一線を画し、あえて景色を見せず、満点の星空や打ち上げ花火、青空に森など様々な映像の世界にどっぷり浸れるのが魅力です。「季節によって映像の内容も変わるので、例えば夏は自然の中で過ごしたいけれど、虫や天候が気になるという人にも楽しんでもらえる空間になっています」と翔吾さん。30種類を超える映像プログラムからイベントや季節に合わせてセレクトして投影しています。
カフェで非日常を堪能後、一歩外に出ると眼前に広がるのは瀬戸内海の景観。バーチャルとリアルを一気に満喫できる希少な場所です。
カフェの食事メニューもアップデート
カフェの食事もさらに充実。「唐揚げは元々人気だったんですが、岡山で好まれるチキン南蛮やヤンニョムソースを加えて、よりボリューム感を出しました。若い方を中心にしっかり満足していただいています」と翔吾さん。その一方で、オーナーがこだわったのが身体に優しいメニューです。「年配の方から『油ものは控えたい』という声もあって、何かヘルシーなものはないかと考えてね。以前ホットサンドで出していた自慢の出汁巻きを、本格的な定食スタイルにしたんです」。とはいえ、年配のお客さんががっつりメニューを完食するケースも結構あり、「元気な方が多くて、予想外で嬉しいですね」と2人は笑います。
看板スイーツが幻想的なトリップを後押し
幻想的なプロジェクションマッピングと同じく人気なのが、看板メニューの「ランタンパフェ」。「最初はランタンを活かして暗い空間に映像を合わせたら面白いんじゃないか、と親子で話し合って生まれたんです」と翔吾さん。ランタンのランプ部分そのものがパフェの器になっているユニークな仕掛けは、以前からSNSを賑わせていた話題のメニュー。下からのライトに照らし出されて美しく光り輝く様子は、思わず写真を撮りたくなる存在感です。
中には旬のフルーツやクリームなどがぎっしりとに詰め込まれており、見た目の華やかさだけでなく満足感も抜群。壁一面に広がる星空や木漏れ日の映像に包まれながら味わえば、まるで物語の世界に溶け込んだかのような特別な時間を過ごすことができます。
快適に過ごせる客室は全3部屋
建物の2階は宿。岡山県産の木材をふんだんに使った客室は、宿泊客が快適に過ごせるよう、以前の畳部屋から全室がフローリング&ベッドになりました。「人数が多い時には、2段ベッドとして使えるタイプも取り入れているので臨機応変に対応できます」とオーナー。全3部屋のうち2部屋には海が見えるバルコニーがあり、バーベキューもできる設計。海辺ならではの使い途にも期待が広がります。各客室には風呂・トイレ・テレビ・冷蔵庫を備えられ、釣り場までは徒歩約1分、ビーチまでは約30秒、海と共に過ごす時間を楽しみたい人には最高の立地です。
漁師が営む宿は居心地も料理も抜群
また、海辺の宿といえば食事も大きな楽しみです。漁師でもあるオーナーが腕をふるう季節の魚介類を使った料理は以前から評判で、多くのリピーターの心とお腹をがっちり掴んでいます。
条件が合えばウミホタルとの出会いも
宿泊客の特権が夜の海辺で出会える「ウミホタル」の鑑賞体験です。「ウミホタルはプランクトンの夜光虫と違って、2ミリほどの小さな甲殻類なんです。刺激を受けると本当に綺麗な青い光を放つんですよ」とオーナー。鑑賞できるのは4月から11月頃にかけて。波風が穏やかで月明かりが控えめな夜という限られた自然条件下でのみ姿を現します。「Akebono」の建物に面した海岸が生息ポイントなので、声かけして興味がある方を案内しているそう。神秘の光景を間近で楽しめる貴重な体験は、ここに泊まるからこその贅沢です。
今後も進化も楽しみな宿とカフェ
再建を遂げた「Akebono」。「今後は客席の照明と映像を緻密に連動させる演出や、地元・牛窓で活躍する同世代のカメラマンやクリエイターと連携したオリジナル映像の制作、さらには地域活性の拠点としても活かしたい」と翔吾さん。隣に広がるビーチのロケーションを活かしたスペースの利用法や、プロジェクターを使用したカフェの貸切など、構想も可能性も広がっています。
取材時に聞いた、「創業者の父が牛窓の海がほのかに明るくなる1日の始まりに感銘を受け名付けた『あけぼの』。その名を受け継いで新たに始めます」というオーナーの言葉が印象的でした。心地よい潮風とともに、訪れる人々の記憶に深く刻まれる時間を紡いでいく宿とカフェに、牛窓の海と幻想的な世界、その両方を楽しみに訪れてみませんか。
【Stay&Cafe Akebono】
所在地:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2378-2
営業時間(宿):チェックイン16:00/チェックアウト10:00
営業時間(カフェ):11:00〜18:00(L.O.17:30)
TEL:0869-34-5113(宿・カフェ共用)
休業日:不定休
駐車場:あり
※休業日・宿泊予約・食事利用などは、事前に公式Instagramまたは電話でご確認ください。
※宿泊、合宿料金などは公式サイトをご確認ください。
地図
- Stay&Cafe Akebono
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