天柱山 頼久寺とは
お城のような入口
高梁市は、現存天守を持つ備中松山城のお膝元であり、城作りの技術に長けた地域です。頼久寺のこの特徴的な入口も、そうした地域の歴史や城郭築造の技術が影響しているようです。ご住職のお話に、頼久寺が持つ奥深い歴史を垣間見ることができました。
庭園全景
少し薄暗い屋内から縁側へ抜けると、目の前にパァっと開ける明るく、そして得も言われぬ美しい光景が広がります。この劇的な体験は、ぜひ実際に足を運んで肌で感じていただきたいです。
実は、頼久寺の建物は天保年間に一度焼失しています。しかし、この美しい庭園は奇跡的に焼失を免れました。なんと、庭園の正確な図面などは残されておらず、代々、伝承によって美しい刈り込みの形が保たれてきたそうです。現在は昭和に撮影された写真をもとに、その景観が維持されています。
白砂の波紋
不老不死の願いを表す亀島
鶴島は東京ミッドタウンのモチーフ
このお話を伺い、驚くとともに、頼久寺庭園が日本国内にとどまらず、世界をも魅了する場所なのだと改めて感じました。
サツキで表す見事な青海波
なお、青海波は幾何学模様の名前としても知られ、穏やかな波がどこまでも続く様子を表した縁起の良い文様です。「永遠に穏やかな生活が続くように」という願いが込められています。不老不死を願う蓬莱式庭園にぴったりの意匠ですね。
サツキのお手入れのご苦労
丸窓からの風景
ああ、これが憧れの丸窓からの景色。壁がまるでフレームのようで、絵画のよう。その美しさにはただただ心を奪われ、言葉を失って見惚れてしまいました。
サツキの見頃の時期
ちなみに、今年は5月に冷え込んだこともあり、少し遅れて見頃を迎えました。残念ながら、6月初旬の雨と翌日の強い日差しにより今は見頃を終えています。
四季折々の魅力
縁側での贅沢なひととき
裏庭からはカエルの鳴き声
御朱印
ご住職からのお言葉
拝観時間・拝観料
定休日:年中無休
拝観料:大人400円、中高生200円、小学生以下無料、障がい手帳をお持ちの方150円(介助者1名同額)
アクセス情報
交通アクセス(車):岡山自動車道賀陽ICから約20分
交通アクセス(公共):JR備中高梁駅から徒歩約15分
駐車場:普通車10台
頼久寺も見える!ループ橋展望台
所在地:岡山県高梁市上谷町