岡山の知の宝庫!〜開館20周年を迎えた岡山県立図書館を巡る旅〜
世界中の図書館や本屋を巡る旅のスタイルが、本好きをはじめとする人々を魅了しています。魅力的な図書館を訪れ、その建築やサービス、空間を楽しむ観光スタイルとして改めて注目を集めている「図書館観光」。今回は2024年に開館20周年を迎えた「岡山県立図書館」をご紹介します。観光スポットとして人気の「岡山後楽園」や「岡山城」にも近接し、全国No.1という見どころもある「岡山県立図書館」を旅先として訪れてはいかがでしょうか。
- 掲載日
- 2025年3月31日
目次

今、図書館観光が熱い!
近年、世界中で「図書館観光(図書館ツーリズム)」が注目を集めています。中国の「天津濱海図書館」では壮大な白い本棚が波のように広がる姿が「世界一美しい図書館」として話題を呼び、フィンランドの「ヘルシンキ中央図書館Oodi」は「世界一の公共図書館」に選ばれ、まるで宇宙船のような近未来的な外観で多くの観光客を魅了しています。
日本国内でも、円形劇場を模した空間が美しい「石川県立図書館」、地元の建材を使い森のような雰囲気を醸す「富山市立図書館」、国内の図書館観光のはしりとも称される「武雄市図書館」、こどもたちに「無限の創造力や創造力を育んでほしい」と安藤忠雄さんが発案した「こども本の森」など、建築的価値や独自のサービスで注目を集める図書館が続々と誕生。従来の図書館のイメージを覆す新しい観光資源として脚光を浴びています。
「岡山県立図書館」とは?
「岡山県立図書館」は1994年の開館以来、図書館改革のさきがけとして全国から注目されてきました。特に、入館者数・個人貸出冊数は全国トップクラスを維持し続け、個人貸出冊数は2024年も全国で唯一100万冊を超え、4年連続で都道府県立図書館全国1位(出典:山陽新聞)。また、蔵書数も大都市の大阪、東京に次いで全国3位の約160万冊を超え、郷土資料や児童書のコレクションも質・量ともに充実。週末には県外からも多くの利用者が訪れ、岡山県の“知の宝庫”として存在感を高めています。
2024年には開館20周年の節目を迎え、読書好きともいえる岡山県民に長年愛されてきた図書館。今では充実した設備とユニークなサービスで県外からも注目を集めています。
岡山城や岡山後楽園観光と一緒に
「岡山県立図書館」は、JR岡山駅からもアクセス便利な立地も魅力。岡山市の代表的な観光スポット、「岡山城」や「岡山後楽園」から少し足を延ばせば立ち寄れて、図書館の2階からは「岡山城」も臨める絶好のスポット。他にも美術館や博物館が点在する岡山市のカルチャーゾーンにあるので、界隈で1日中知的好奇心を満たせそう。
館内を巡ってみよう
観光情報も図書館で
本探しや調べもので困った時も
訪れる度に発見が!特集コーナーも必見
人権や薬、医療についてなど様々なテーマのコーナーが設けられています。「岡山の公園」「仕事」「歯の健康」「終活」など、訪れるたびに様々な特集が組まれていて、職員の方の展示コメントや問いかけに時々ハッとさせられることも。ライターの私も時々ここで記事案の構想を練っていました。
図書館の裏側に潜入!貴重なバックヤードツアー(要予約)
館内にカフェもあります
1階には岡山らしい備前焼のデザインが施されたカフェも併設されています。地元岡山のパン屋さんのパンを使ったサンドイッチ、ホットケーキ、焼き菓子、珈琲などのドリンクが楽しめます。ランチタイムには桃のチャツネが入った岡山カレーも味わえます。借りた本を読んだり、観光の合間にホッと一息できる静かな雰囲気は穴場でおすすめ。
【カフェ ル・パン】
営業時間:9:00~17:00(L.O.16:30)
※土・日曜日、祝日10:00~
※ランチタイム11:30~14:00
定休日:月曜日
まとめ
「岡山県立図書館」は、多彩なセミナーやワークショップ企画、バックヤードツアーなどユニークな取り組みで時代とともに進化してきました。近年、旅の目的地にもなり図書館も多様化してきています。20年間愛されてきた「岡山県立図書館」、これからもとても楽しみです!
【岡山県立図書館】
開館時間:9:00~19:00 ※土・日曜日、祝日10:00~18:00
休館日:月曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場:あり(有料)※土・日曜日、祝日は県庁外来駐車場(有料)も利用可
アクセス:
<公共交通>
◆路面電車:JR岡山駅から東山行き「県庁通り」下車、徒歩約5分
◆バス:JR岡山駅から旭川荘行きバス約10分。「県庁前」下車すぐ
<車>
◆山陽自動車道岡山ICから約25分
地図
- 岡山県立図書館
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