岡山後楽園に行ったら立ち寄ってみたい!穴場周辺スポット5選
「岡山後楽園」を初めて訪れた人は意外と見落としてしまいがちな外周部。今回は、事前に情報を知っておけば手軽に散策できる外周部の穴場スポット5ヶ所をご紹介します。正門からの距離を参考にしながら、時間が許す範囲で立ち寄ってみてください。
- ライター
- 田中シンペイ
- 掲載日
- 2026年3月30日
1.岡山後楽園「正門」周辺
車やバスで岡山後楽園を訪れると、駐車場から正門へ直行して、入園料が必要なエリアだけを見て帰りがちです。しかし外周部は無料で、しかも楽しい見どころがたくさんあります。正門の周辺には、時間がない場合でも3分もあれば見られる歴史スポットがあります。
古墳の石棺(正門から約30m)
正門の向かいに建つ「岡山県立博物館」のエントランスの横には、実物の石棺がふたつ並んで置かれています。博物館の中に入らなくても貴重な遺物を見学できるなんて素敵ですね。手前は岡山市南区にかつて存在した前方後円墳「八幡大塚古墳(やはたおおつかこふん)」の組合せ式「家形石棺」で、埋葬時に石棺に塗られた赤い顔料が今もはっきりと残っています。奥に置かれているのは赤磐市にある前方後円墳「朱千駄古墳(しゅせんだこふん)」から出土した組合せ式の「長持形石棺」で、その独特の形状から被葬者はかなり身分の高い人物だったと考えられています。
杉山邸長屋門(正門から約50m)
博物館の建物に隠れて見えない位置には、武家屋敷の長屋門が残されています。かつて岡山市内の田町にあった杉山邸の長屋門を移築したものだそうです。
2.鶴見橋を渡ってみよう
鶴見橋(正門から約130m)
岡山後楽園は一級河川「旭川」の中州のような立地になっているので、行くも戻るも必ず橋を渡る必要があります。「鶴見橋」は旭川の右岸(市街地中心部)からの玄関口として架けられた歴史のある橋で、本体部分は1930年の完成、歩道部分は2004年に増築されたものとなります。
1930年に岡山県で「陸軍特別大演習」が行なわれた際は岡山後楽園に大本営が設けられたので、昭和天皇をお迎えするためにこの橋が建設されたのだそうです。当時としては最新の工法でつくられた鉄骨とコンクリート製の橋ながら、擬宝珠や春日灯籠など岡山後楽園の雰囲気にマッチするように装飾が施されています。橋脚も独特の意匠となっていて、レトロモダンな雰囲気が感じられますね。
実は、当時の貴重なニュースフィルムが残されていて、その中に完成したばかりの鶴見橋も出てきます。興味のある方は以下の動画もご覧になってみてください。
祐定終焉の碑(正門から約300m)
時間が許すなら、ぜひ鶴見橋を徒歩で渡ってみてください。風を受けながら欄干ごしに眺める景色はすばらしいですよ。そして、対岸の「出石町(いずしちょう)」では少し変わった石碑を見ることができます。「刀匠碑」と記されていて、石には本物の日本刀があしらわれています。備前長船の刀匠として名高い「祐定(すけさだ)」。その第60代「元之進祐定」が当地「出石町」で昭和4年に亡くなったことで、名跡は途絶えてしまいました。この石碑は「祐定」が日本の刀剣の歴史に果たした功績を顕彰して建立されたものだそうです。このほか、古い商家や神社など、このあたりは見どころの多いエリアとなっています。
3.蓬莱橋と竹久夢二
竹久夢二の歌碑(正門から約200m)
岡山後楽園の北側、旭川左岸からの玄関口となる橋が「蓬莱橋(ほうらいばし)」です。その脇には、岡山が生んだ大正ロマンを代表する画家・詩人である竹久夢二の歌碑があります。
竹久夢二「宵待草」
まてど暮せど来ぬひとを 宵待草のやるせなさ こよひは月も出ぬさうな
夢二郷土美術館(正門から約270m)
蓬莱橋を渡った先には赤レンガと風見鶏が特徴的な「夢二郷土美術館 本館」があります。もちろん時間に余裕があれば館内の見学をおすすめします。美術館の創設者は岡山県の地元企業「両備グループ」の会長で、この場所はかつて同社が運営していた「西大寺軽便鉄道」の起点「後楽園駅」の跡なのだそうです。
4.水辺の回廊と岡山城
水辺の回廊(正門から約300m~)
岡山後楽園の南西側の外周部には「水辺の回廊」という散策路が設けられていて、旭川の水面近くから岡山城の天守を眺めることができます。天守の1階平面は不等辺五角形という変則的な形状をしているので、東西南北すべてが異なる外観をしています。「水辺の回廊」を移動すると、次々と表情を変える天守を楽しむことができますよ。
月見橋(正門から約350m)
岡山後楽園と岡山城をつなぐ橋が「月見橋」です。橋のたもとには岡山後楽園(有料エリア)のもうひとつの出入口「南門」もあります。ここから川辺へ下りていくと、いわゆる貸しボート屋さんがあり、スワンボートのほか、丹頂鶴や桃の形をしているボートもあり、岡山ならではの趣向になっていて楽しいです。
昭和天皇御製の碑(正門から約500m)
昭和42年の「第18回 全国植樹祭」で岡山を来訪された昭和天皇が、翌年の歌会始(お題:川)で読まれた歌が石碑になっています。さすが天下の名園「岡山後楽園」は昭和天皇とのゆかりも深いです。
昭和天皇御製
きしちかく 烏城(うじょう)そびえて 旭川
ながれゆたかに 春たけむとす
5.水辺のももくん
水辺のももくん(正門から約900m)
岡山後楽園の外周を南端まで進むと、石のオブジェが広がっている一画があります。石の上に立っている像は岡山市制100周年を記念して設置された「水辺のももくん」です。
生まれたばかりの桃太郎を表しているのかと思いきや、冷静に考えると桃太郎が桃を持っているのは変な気もしますね…。ここではあまり深く考えないようにして、映える写真を撮ることに専念しましょう。
ここはとても開けた空間になっていて、岡山城の本丸全体から岡山県庁(登録有形文化財)、堤防沿いの桜並木まで見渡すことができます。そこそこの移動距離がありますが、穴場的なビュースポットと言えると思います。
まとめ
岡山後楽園では桜の時季の「岡山さくらカーニバル」や、春・夏・秋の「幻想庭園」など、年間を通じて様々なイベントが行なわれています。訪れる機会があったら、周辺の散策スポットもぜひ楽しんでください。
紹介したスポットの場所(地図)
- 岡山後楽園正門
- 岡山県立博物館
- 長屋門
- 鶴見橋
- 祐定終焉の碑
- 蓬莱橋
- 竹久夢二歌碑
- 夢二郷土美術館 本館
- 月見橋
- 昭和天皇御製の碑
- 水辺のももくん
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